過去ログ - ビッチ
1- 20
689:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/03(月) 23:54:29.89 ID:iY2oifS4o

 玲子おばさんが怯えている。まるで昨日見知らぬ男たちに乱暴されたことを再び自分の
体に強いられそうな予感を感じ取ったように。

 これでは叔母さんを襲っているのと同じだ。慰めようとしたしたにせよ、それを拒否し
ている叔母さんを無理矢理に抱きしめている僕のしていることはセカンドレイプそのもの
じゃないか。明日香の言うことを信じすぎた僕が愚かだったのだ。

 急速に気持ちが冷めて行った。叔母さんに拒否されたという自分勝手なショックで力が
入っていた腕が脱力していく。僕は知らないうちに泣き出していた。勝手に叔母さんを慰
めると力んで叔母さんを抱き寄せ、結局怯えた表情の叔母さんに拒否された僕は本気で泣
いていたのだった。

 でもこのときまるで自分を犯そうとしている男を見るようだった叔母さんの怯えた表情
が少し変化した。叔母さんの体からゆっくりと力が抜け叔母さんは僕の手に体を委ねるよ
うに寄りかかってきた。叔母さんは怯えた表情をおさめ、逆に僕を気遣うような表情をし
た。涙も収まっている様子だった。

「奈緒人ごめんね」
 叔母さんが静かに言った。「あんたはあたしを慰めようとしてくれたんだね」

「叔母さんごめん。でも叔母さんが泣いてるとこなんか見たくなかったから」

 僕に抱かれていた叔母さんがうっすらと涙が残る目で僕を見上げた。僕が何でごめんと
言ったかはもう叔母さんにはわかっていたと思う。でも、そのことにあえて叔母さんは触
れなかった。

「・・・・・・あたし、泣いてなんかいないよ」

「泣いてたよ」

 叔母さんは本当は僕なんかに抱かれて気持ち悪い思いをしているのかもしれなかった。
ただ僕の気持ちを気遣ってごめんって言ってくれて、僕から身を離さないで我慢してくれ
ているのかもしれない。

 本当にこのときの僕は愚かだったと思う。奈緒や明日香に対する行動だってたいがい空
気を読めなかった僕だけど、このあとの僕の態度は暴走もいいところだったのだ。

 叔母さんを慰めたかった気持ちは嘘じゃなかった。でも叔母さんの思いがけない許容に
対して僕が取った手段は誰にとっても何もいいことではなかったし、言い訳のしようもな
いことだった。

「泣いてな・・・・・・あ」

 僕は驚いた表情で抗おうと無駄な努力をする叔母さんの唇を奪ったのだ。

 唯一の免罪符である明日香の言葉がそのとき胸の中に大きく響いていた。それが何の役
にも立たない自分への言い訳であることはわかっていたけど。



『いいの。叔母さんがお兄ちゃんを求めるなら応えてあげて。お兄ちゃんが叔母さんを抱
きしめてもキスしても嫉妬しないように頑張るから」

『だから、絶対に叔母さんを支えて。叔母さんが壊れないようにして。お兄ちゃんになら
できるよ』


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1204.35 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice