過去ログ - ビッチ
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706:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/05(水) 23:09:29.11 ID:Upuk+rYRo

 叔母さんの素肌を調子に乗って再び愛撫し始めた僕は突然体を突き放された。

「叔母さん・・・・・・?」

「奈緒人のこと好きよ。でもやっぱりもうここまでにしとこう」

 叔母さんが僕を諭すように言った。

「どうして・・・・・・? やっぱり嫌だったたの?」

 そのとき顔を上げた叔母さんの透明な微笑のことを僕は一生忘れることはないだろう。
そして叔母さんの言葉は一気に僕を冷静にさせた。

「あたしにとってもあんたにとっても大切にしなきゃいけない女の子がいるでしょ」

「・・・・・・うん」

「そういうこと。明日香とあんたが仲直りして結城さんと姉さんの家庭はようやく幸せな
普通の家庭になろうとしているの」

 確かにそのとおりだった。叔母さんの体に手を出した僕は無理に明日香のことを考えな
いようにしていた。

「だからここまでにしよう」

「・・・・・・うん」

 叔母さんがこのとき少し迷うように口ごもった。

「でも、明日香には申し訳ないけど最後に奈緒人と心が通じた思い出が欲しいかも」

 可愛すぎだろう叔母さんは。シリアスな事態だったのに僕は叔母さんの照れたような表
情を食い入るように見つめながらそう思った。本当に明日香よりも奈緒よりも玲子叔母さ
んのことが好きだったのかどうかは自分でも判然としなかったけれども。

「どっか行こうか」

 叔母さんが暗い顔をした僕を慰めるように言った。

「え」

「今日くらいはあんたに甘えさせてよ。明日香には怒られるかもしれないけど、もう変な
ことはしないって約束してくれるなら、今日だけは恋人同士のようにデートしようか」

 ずいぶんと積極的で冷静な声で叔母さんは言った。でも顔を赤くしてそう言った叔母さ
んの表情はすごく可愛らしかった。僕より十歳以上も年上なのに。


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