過去ログ - ビッチ
1- 20
813:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/06(日) 23:50:16.53 ID:VyIo5u+Ro

「そうね。聖女か。玲菜は真っ直ぐな子だったよ。大学時代からそうだったもん。あたし
みたいに既婚者なのにほいほいと浮気するようなビッチじゃなかった」

「もうよそうよ」

「博人君は本当菜と結婚した方が絶対に幸せだったよね。あたしみたいに平気で旦那を裏
切って浮気するようなメンヘラのビッチとじゃなく」

「・・・・・・どういう意味だ」

「玲菜はあなたが好きだったんでしょ」

「・・・・・・多分ね」

「あなたも玲菜が気になったんだよね?」

「多分、あのときはそう思ったかもしれないね」

「ほら。あたしは先輩に抱かれて、その後もあなたに嘘をついて先輩とメールを交わして
あなたを裏切ったけど。あなたと玲菜だって浮気してるのと同じじゃない。違うのはあた
したちが一回だけセックスしちゃったってことだけでしょ」

「そのことはもう散々話し合っただろ。そのうえでお互いに反省してやり直そうとしたん
じゃないか」

 麻季は俯いた。

「もうよそうよ。明日は休みだし子どもたちを連れて公園にでも行こう」

「・・・・・・あたしと違って博人くんは嘘を言わないよね。先輩との仲を誤魔化したあたしに
対してあなたは正直に玲菜に惹かれていたと言ってくれた」

「僕は君には嘘を言いたくないからね。というか君と付き合ってから君には一度も嘘をつ
いことはないよ」

「・・・・・・ごめんね。自分でもわかってるのよ。先輩とあたしと違ってあなたと玲菜は本当
は浮気とか不倫したわけじゃないし、それにもう玲菜はいないんだから将来を不安に思う
必要はないって」

 麻季はとうとう泣き出した。いろいろと納得できないことはあったけど、心の上では僕
が玲菜に惹かれていたのは事実だったから僕は麻季に謝った。

「ごめん。僕と玲菜はお互いに情報交換しあっているつもりだったけど、確かにそうする
うちに玲菜に惹かれていたことは事実だ。君を裏切ったのかもしれない。それを君の浮気
のせいにする気はないよ」

 麻季は何か言おうとしたけど僕は構わず話を続けた。

「でも奈緒人のために、それから玲菜の子どもの奈緒のためにも僕たちはやり直そうとし
ているんでしょ? 君には悪いと思うけどこんな話を蒸し返してどんなメリットがあるん
だ」

 麻季が再び泣き出した。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1204.35 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice