過去ログ - 【聖杯戦争】やる夫はステゴロワイヤーアクションで戦うようです
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37: ◆ylCNb/NVSE
2012/09/02(日) 00:18:06.75 ID:7ShsGcqB0

 「何か、伝承はないの?」と真紅が尋ねると「人類最初の火を手にした英雄ですお!」
そういってやる夫は胸を張った。

 「プロメテウス?」と私が尋ねると「プロメテウスは神の火を盗んだヤツだお!」
やる夫が言うには、自分こそ人類で最初に火を手にした英雄だと主張した。

 まあ、火に関しては世界中のあらゆる地域でそれぞれの英雄がいるはずである。
やる夫も数多くいるであろう、最初の火を手にした英雄のひとりに過ぎない。失礼だが。

 「じゃあ、この糸は?」と真紅がやる夫の両腕から伸ばされた糸を手繰る。
よく見ると糸の先には鈎爪がついており、これが糸を固定する役目を果たしているようだ。

 つまり、ここまでの車や私たちを引き寄せたり、アサシンを吹き飛ばしたのは、
魔術によるものではなく、全てこの糸を使った力技だったということだ。

 無論、何の魔術も行使していない訳ではないらしい。
重量軽減の魔術が働いており、捕らえた相手の重量を軽減できるようだ。

 しかし、この糸はどうやら宝具ではなく、ただの魔術礼装だ。
宝具という常人(つねびと)が手にできない圧倒的な神秘の具象を持つはずのサーヴァントが
ただの魔術礼装を着けているのは妙な感覚もする。

 「マスターの魔翌力を考えるとこれが妥当だお。」
痛いところを突かれた。私程度の、もちろん10代も続いた魔術師の家系であるだけに
並みの魔術師をはるかに上回る魔翌力回路を持っているが、それではやる夫の現界に支障をきたすらしい。

 ビップ家の魔術は科学との折り合いだ。
                      グラン・マエストロ
元をたどれば、我がビップ家はあの”大魔術師”、ただしその異名を取った、
科学者であり、芸術家、ルネサンス期の大偉人レオナルド・ダ・ヴィンチに師事したところから始まっている。



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