過去ログ - 【聖杯戦争】やる夫はステゴロワイヤーアクションで戦うようです
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9: ◆ylCNb/NVSE
2012/08/29(水) 00:59:46.00 ID:I1Z6pX9g0

 今度は霧が立ち込め、鋼の研ぎ澄まされた剣が姿をくらませながら私たちを狙うのを感じた。
時にけたたましい音と共に、それらしい姿が目をよぎるのが恐怖を募らせた。

 私は時を操る煙を封じた瓶を使って剣を防ごうと試みた。
魔剣は、伝説通り意思があるらしく、私の魔術に攻撃をためらって旋回を続けたが、
しびれを切らしたように煙の中に飛び込んだ。

 ポーカス・ホーカスの声と共に煙は一層、あたりの風景を狂わせた。
急いで空に吸い込まれていく火の粉、今日の夕焼けを取り戻す空、そしてほぼ静止する大剣が姿を現した。

 刀身だけでも1mを超える大剣だった。真昼の太陽を写し取った白銀の刃と
黒々と闇をたたえた分厚い鎬、精緻な唐草と獣たちの細工を施したこしらえ、
どんな霊獣の毛皮から作られたのか、妖しく美しい飾り布が柄に巻かれている。

 神々しさすら感じる中に、まるで悪魔がそれらしく取り澄ましたような邪悪さが、魔剣にはあった。
事実、この魔剣は無関係な人々を平気で巻き込み、自分の犯行を探る人間を付け狙っている。

 私はすかさず、一種の使い魔が嫌う粉を魔剣にふりかけた。
すると魔剣はのたうって私たちの前から姿を消した。

 明日の朝日と昨日の南天を、時を狂わせる煙が写す。
私が呪文を唱えると元の夜空が戻って、青白い月が顔を出した。



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