過去ログ - 魔王「おれと来てくれないか、魔法使い」魔法使い「…ああ」
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2012/09/07(金) 21:31:48.56 ID:t4MUEh0AO
魔王(やはり禁忌魔法を使うか――)
『勇者の剣』で術を破られようなら死は確定できだ。
いや、むしろ魔法陣に侵入された時点で生命が果てるだろう。
強化の代償は大きい。
以下略
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[saga]
2012/09/07(金) 21:40:00.93 ID:t4MUEh0AO
魔王「後先考えないとろくな目にあわない、か」
上半身を起こした大臣の首根っこを掴み、無理矢理立たせる。
それから脇の下に手を入れ羽交い締めにした。
以下略
180
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[saga]
2012/09/07(金) 21:47:19.87 ID:t4MUEh0AO
魔法使いは、魔王が大臣へと躍りかかったのを見届けるとゆっくりと瞼を閉じた。
今が決着の時だ。
大臣とも。
自分の存在とも。
以下略
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1
[saga]
2012/09/07(金) 21:54:57.14 ID:t4MUEh0AO
魔法使いと人間は決定的に何かが違う。
人間としていくなら様々な制限や我慢をしなくてはいけないだろう。
魔法使い(それでもいいと思っていた。けど)
以下略
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[saga]
2012/09/07(金) 21:58:48.31 ID:t4MUEh0AO
蝙蝠「マホウツカイハ?」
魔法使い「私もそう思うよ。国民を守るのが、王なんだろうな」
蝙蝠「ダカラ、マオウサマハツヨインダネ!」
以下略
183
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[saga]
2012/09/07(金) 22:00:42.58 ID:t4MUEh0AO
蝙蝠「マホウツカイ、ソロソロジャナイ?」
魔法使い「うん」
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184
:
1
[saga]
2012/09/07(金) 22:03:33.13 ID:t4MUEh0AO
魔法使いは走り出す。
魔王が大臣を羽交い締めにしていた。
下手すれば魔王も死んでしまうだろう。
だが、彼女は止まらなかった。
以下略
185
:
1
[saga]
2012/09/07(金) 22:12:53.14 ID:t4MUEh0AO
魔王はギリギリで大臣を突き飛ばした。
魔法使いは心臓に剣を突き刺した。
大臣の最後の足掻きによって魔法使いの脇腹がえぐれた。
以下略
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1
[saga]
2012/09/07(金) 22:13:39.67 ID:t4MUEh0AO
「「チェックメイトだ、大臣」」
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187
:
1
[saga]
2012/09/07(金) 22:18:46.82 ID:t4MUEh0AO
大臣が息を引き取ると同時に処刑場が音を立てて崩壊する。
激しい戦闘のせいで限界を迎えていたのだ。
魔王「あー…、もう、動けねぇ」
以下略
188
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[saga]
2012/09/07(金) 22:23:03.56 ID:t4MUEh0AO
魔法使い「魔法…使えたんだ」
蝙蝠「イッタジャナイ!ボク、ツヨインダヨ!」
魔法使い「うん、強いよ」
以下略
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