過去ログ - 千早「不器用な私と不器用なプロデューサー」
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43:投下[saga]
2012/09/03(月) 09:31:46.05 ID:q9Eu6BAv0

「き、如月千早さんですよね?
 は、初めまして、こんばんは! ライブお疲れ様でした!」

 楽屋代わりのテントに戻った私の耳に一人の少女の声が待っていた。

P「君は……?」

 声から判断するに私と同年代か少し下。様子から害をなす人のようではなかったけれど、
このテントのことは最低限の人以外には秘密にしていたため彼は警戒していた。

「わ、私は怪しい人じゃなくてですね……
 実はその……私、千早さんのファンなんです! だから、えっと、サイン……いただけませんか?
 私、千早さんみたいなアイドルになりたいんです!」

 自分から怪しい人じゃないというのはおかしかったけど、その子が悪い子ではないのはわかった。
 けれど、今の私にはそんなことどうでもよかった。

「あの、勝手にテントに入っていたのはすみませんでした。
 偶然千早さんがこのテントから出ていくのが見えて、もしかしてここに行けば会えるかなって思って、
 千早さんが歌い終わった後、急いでここまで来たんです!
 も、もちろん他の人たちには言ってません。大勢で来ると迷惑になることはわかっていましたから。
 だから、その……ダメですか?」

千早「……」

「も、もちろん色紙もペンも用意してあります。ほ、ほら!」

千早「……」

「やっぱり、迷惑……でしたか?」

 その子の言葉はどこまでも純粋で、本当に私のことを応援してくれているだとわかった。
 でも、そんな彼女に、いや、そんな彼女だからこそ、
私は彼女に顔を見せることも、また彼女の顔を見ることもできなかった。



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