過去ログ - 千早「不器用な私と不器用なプロデューサー」
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55:投下[saga]
2012/09/05(水) 12:46:56.14 ID:1wGZy+Wy0

「そんなことありません! きっといままでの千早さんの頑張りが」

千早「……いままで…か」

 彼の言っていたことは正しいらしく、私は呟いた。

「? 何か言いました?」

千早「ううん、なんでもないわ……」

 彼女と話を続けながら頭の片隅で彼の言葉を思い返す。

P「今日のお前の出来は、あの子の反応が全て。それだけだ」

 彼女は今日の私の歌を聞いて喜んでいたわけではない。
 彼女は彼女が好きなアイドル、如月千早に会えて喜んでいただけだ。
 その証拠に彼女は今日の私のステージに関してはお疲れ様と言っただけで、
それ以上のこと、つまり歌の感想については一切触れていない。
 ファンの子がそういう反応をとるということは、それほど酷かったということだ。

「お疲れ様。歌ってくれてありがとう。
 凄く良かったわよ。さすが、「孤高の歌姫」ね」

 彼と一緒にいるであろう女性はそう言ったけれど、
女性の性格からしてお世辞が入っているのは間違いないし、もし本当に多少そう思っていても、
それは「アイドル」としてはそこそこ歌が上手いといったところだろう。
 私の歌を聞き慣れているファンにとっては物足りなかったに違いない。



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