過去ログ - 千早「不器用な私と不器用なプロデューサー」
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90:投下[sage saga]
2012/11/17(土) 10:31:24.69 ID:vmIMZt9+0

千早「あの……大丈夫ですか?」

 彼女が去ってからも、男性は落ち込んだままだった。

 はあ、もうテントに戻ろうかしら。

 帰るまで後三十分弱、花火を見ても良かったのだけれど、花火がいつ終わるかわからないし、
人がいないことからここからでは見えないのだろう。
 だからといって下手に動くとまた人に囲まれてしまう可能性がある。

 これから何事もなく今日を終えるには素直にテントに戻ることが最善に思えた。

千早「……私、そろそろテントに戻ります。今日はありがとうございました」

 男性に聞こえているかはわからないけど一声かける。
 声をかけたのは礼儀の意味も含めてだけど、もう一つ理由があった。

「待ってくれ」

 後ろから声がかかり、私の予想は正しかったと結論付けて振り返る。

「話があるんだ」

千早「その話とは、あなたがここに来たわけ。
   それと、妹さんをこの場から引き離そうとしたことに関係ありますか?」

「……驚いた。よくわかったね。さすがトップアイ」

千早「お世辞はいりません。話の逸らし方が露骨だからわかっただけです。
   それと、これはアイドルとは関係ないのでは?」

 彼女の何をしに来たという質問に対して、花火の時間を気にさせるのは誤魔化しとしては下手すぎる。
 ステージでも先ほどの口喧嘩でも、口が上手いであろう男性にはおかしいミスだった。



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