過去ログ - 健夜「年下の男の子を落とす１００の方法　アラフォー」
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381:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/09/04(火) 02:16:37.30 ID:JhCoDJwco
恒子「すこやんのからいくかー」

健夜「…あ、う、うん」

京太郎「えーっと…この花なんですけど」

えり「この花は…」

恒子「花菖蒲かぁ」

えり「花言葉は…」

咏「…私も見る」ｽｯ

えり「…優しい心」

健夜「…」

咏「…」

恒子「…」

京太郎「…そうなんですか？」

健夜（…優しい…か）

京太郎「そっかー」

健夜（思えば、昨日も須賀君にそんな事言われたなぁ）

京太郎「なるほどねー」

健夜（…今となっては、どこがだーって感じだけどね）ﾊｧ

京太郎「じゃあ、この花えらんだ俺って、やっぱセンスあんのかなー」

健夜（咏ちゃんが須賀君と仲良くしてたら嫉妬して割って入ったり、告白っぽいことしようとして、蜂（間違い）にビビって邪魔しちゃったり）

恒子「ほうほう」

健夜（咏ちゃん、絶対に勇気出して言った筈なのに…）

えり「その心は？」

健夜（私に勇気がないからって、勇気を出した人の邪魔しちゃっうような真似…いや、本当にスズメバチだと思ったんだけど）

咏「…」

健夜（…けど、本当にそれだけだった？邪魔してやろうとか、そういうつもりは一切なかった？そうって言い切れる？）

京太郎「え？だって。どう考えても健夜さん、優しい人でしょ」

健夜（私…本当に須賀君に優しいって言ってもらえるほど、良い人間じゃない…）

京太郎「だって、気が利くし、みんなのこと考えてくれてるし、俺も何回も奢ってもらってるし」

健夜（優しい人間じゃないよ…）

京太郎「でも、絶対自分ではそうは思わないタイプですよね」

健夜「…へ？」

京太郎「ネガティブ思考っつかー…自虐的っつーか…」

京太郎「こういう人、俺の幼馴染もそうなんっすけど、自分に自信の有る分野以外は、ダメダメのダメー！って決めてかかってるんすもん」

恒子「あー。わかるわそれ」

京太郎「やれ自分はどんくさいからダメーだの、内気で性格悪いからダメーだの。はは。めんどくさい奴でもあるんですけど…その…」

恒子「だから、その子の良い所は、周りの人が「良いよ」って言ってやんなきゃなーってか？」

京太郎「…あはは。そんな感じ。年下なのに生意気言ってすんません」

京太郎「そこまで立派な考えがあるってわけじゃないっすけど…」

京太郎「…人の気持ちをちゃんと考えて、共感出来る健夜さんは、優しい人だなって。思ってたから」

京太郎「…だから、この花を選んで、正解…でした…かな？」

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