152:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/10/28(日) 00:38:17.89 ID:afc/V1Jx0
最後の曲だ。ここで点数を稼がなければ、確実に負ける。
どうか高得点を!!頼む!!
『97』
夜空「……ひゃい!?」
モニターに点数が表示されたとたん、歓声と喝采がカラオケボックスを包んだ。
スタンディングオベーション?というやつか?皆、立ち上がって拍手をしている。
『いやぁー、やっぱ君うまいねぇー』
『そのうち歌手になれるんじゃないかしら……』
『綺麗な声でしたよ』
夜空「い、いや。そんなことは……」
皆、口々に私を褒めてくれる。ちょっと照れくさいな。
人に褒められると言うか、認められるってこんなにも気分が良いものだったんだ。
リア充って最高だな!!リア充万歳!!
『NO.1三日月さんの合計点を発表しまーすっ』
店員のマイクを通した声が部屋に行き渡る。
そうだ、私の合計点は――――――
『258、258点でーすっ』
再び、おぉーという歓声が起こる。そんなに高い点数ではなかったが、別に悔しくはなかった。
なぜなら皆が、私と一体となって盛り上がってくれたからだ。。
点数も大事だと思うが、周りの盛り上がりも同じくらい大事なんだと実感する。
楽しければ、全て良し。これに当てはまるだろう。
『じゃあ、次の方。曲を入力してくださーい』
私は席に座って、次の人の様子を眺める。
その顔は、嬉しそうでとても晴れやかだ。私もあんな顔していたのだろう。
歌っている間、純粋に楽しいと思えたから。
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