176: ◆WNrWKtkPz.[saga]
2012/09/03(月) 00:09:51.70 ID:riGSMqjv0
【2日目 P.M 2:00】
私たちはまだ行ったことが無い南の山道に行ってみることにした。
村から繋がっている道とは違って、あまり整備されていないために移動がし辛いが注意して歩けばどうということはなかった。
「……修平と2人で居るの、久しぶり」
「そう、だな。中2以来くらいか……」
中学生の途中くらいまでは修平とよく一緒に居たのだが、いつの間にか会話すらしなくなっていた。
修平はクラスの大きなグループで、吹石琴美というもう1人の幼なじみと一緒に過ごしていた。
私は、教室の隅でいつも1人本を読んでいたので彼らの中に加わるのはどうも気が進まなかったのだ。
「吹石とは、まだ上手くいってるの?」
「あ、あぁ……一応」
「そう、良かった」
吹石の両親には少しだけだが認められているらしいので、このまま破たんせずに話が進んでいけばいいだろう。
修平には幸せになる権利があるのだから――
「ん……こんなところにも山小屋なんてあるんだな」
山の中に、少し大きめの小屋が見えた。
「……待って、何か声が聞こえる」
進もうとした修平を止めて小屋のほうへ耳を傾けると、誰かが泣いている声が聞こえた。
「……瀬奈、行くぞ」
「うん」
私たちは音をなるべく立てないようにして、掠れた窓ガラスから中を覗いてみた――
「……あれは!」
「修平はちょっと外で待ってて」
中を見た瞬間に修平はすぐに目を背けて、小屋に背中を付けた。私は警戒しながらすぐさま小屋の中へ入って、中に他の人物がいないか確認をする。
「……ひっ!」
「阿刀田、大丈夫?」
小屋の中に入った瞬間に阿刀田は恐怖の音を上げてこちらを見た。
「せ……瀬奈ぁ、助けて……助けてぇ!」
「うん、ちょっと待って」
阿刀田の衣服は無惨に剥がされていて、体液が所々にこびり付いており、そして逃げられないようにロープで縛られていた。
「……うぅ、うあああぁぁぁぁん! 瀬奈……瀬奈あああぁぁ!」
「誰がやったの?」
「だい、すけが……大祐が…っ!」
どうやら伊藤が阿刀田のことを監禁染みたことをやっているらしい。
「取りあえず服を整えて。修平がこっちに来れないから」
「は、はいなのです……」
ここで私は思った事があった。いまの状態なら、阿刀田の特殊機能を永久に無効化することが出来る。
私のクリア条件は意外に厳しいものであるため、速めに手を打っておくべきではないだろうか?
私は……>>178
1.勝手に阿刀田の特殊機能を永久に無効化する。
2.阿刀田のクリア条件と特殊機能を確認してから特殊機能を永久に無効化する。
3.その他
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