696: ◆WNrWKtkPz.[saga]
2012/11/18(日) 00:42:20.83 ID:klP1I7BZ0
(今は渚さんが行っているから……)
僕は少し間を置いてかりんに謝りに行くことにした。
いますぐに行っても、さっきの流れのまま突き放されてしまうかもしれないだろう。
「桜井、何があったのかはしらないが……女性を怒らせたら早い内に謝って解決しないと、どんどん謝り辛くなってくるぞ?」
「……はい、身を持っていま実感していますから」
僕たちの事についていままで言及してこなかった御剣が、僕を憐れむ眼差しで見ていた。
次こそはかりんと仲直りして、もうこのような事が起きないようにしなければ――
でも、もしこれも違っていたら――
先程の予想が合っていなかったのに、今回は絶対に正解であるという確証は無いだろう。
また“分かっていない”と怒られたらどうすれば……
「大丈夫。ちゃんと心から謝れば、許してくれるって。絶対に許さないんだったら、こうして一緒に行動してないしな。……北条さんはきっと、桜井の事を待ってるよ」
「そう、ですね。……頑張ります」
やはり、御剣の方が僕よりも人として優れているみたいだ。
僕には人の心が理解できないから、正直今は彼の事が羨ましくてしょうがない。
「――祐司君、そろそろ良いかな?」
部屋に戻ってきた渚が、僕を小声で呼んでいた。
「えぇ、もう大丈夫です――」
僕は不安や恐怖を押しのけて、再びかりんに謝りに行った……
――――――
――――
――
今日はここまでです。
無事桜井とかりんは仲直りできるのでしょうかね……
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