77: ◆WNrWKtkPz.[saga]
2012/08/31(金) 17:19:24.76 ID:mBu6n2D20
【1日目 A.M 6:00】
中に入ると複数の人物が居たので、私たちは自己紹介をしあった。
会議室の中に居たのは、伊藤大輔、阿刀田初音、上野まり子、三ツ林司の4人だった。
伊藤と阿刀田を中心として楽しげに話している中、私は部屋の隅に行って本棚の本見ていた。
この村――阿尾嵯村の歴史の本を見る限り、大正時代に起きた大災害によって村人全員が避難して、その後から使われなくなったようである。
どうせこんなゲームを行うくらいなのだから、相当な田舎の奥地もしくは進入禁止指定地域なのだろう。
「なあ、瀬奈ちゃんも本ばっかり読んでないで、こっちで話しようぜ!」
「……後で行く」
「お、おう……」
伊藤の誘いを平らな声色で断って私は本を読み続けた。
どうやらここがどこなのかという事が分かりそうな情報が載っているものは、さすがに置いてい無いようだ。
『こんにちは、参加者の皆様――』
すると、突然会議室のスピーカーから男の声が聞こえてきた。
皆がスピーカーに目が行っているのを確認すると、私も本をしまって彼らのほうへ近づいた。
『説明会に参加するプレイヤーが集まったようなので、説明会を始めます――』
――――――
――――
――
説明会によって説明されたものは……
・ゲームフィールドは5×5の25エリア。その外は進入禁止エリア
・プレイヤー数は14人で、それぞれナンバーがトランプにちなんでA〜KとJOKER
・首輪の作動は警告のあと10秒後。周りを巻き込むほどの大きさでは無く、装着者へ致命傷を与える程度のもの
・ゲームの終了時間は終了予定時刻の24時間前になったときに一斉通知
・PDAは該当した所持者が死亡する、もしくは特定の特殊機能を用いることで機能停止状態となる
ということだった。
ある程度ルールに沿った説明となっているが、修平の言う通りでルールだけでは分からない事も多少判明した。
というのも、この説明会でゲームに関する事ならば質問できるため、三ツ林や修平の質問によって新しい情報が判明したのだが――
(……私も――)
せっかくならばここで質問しておくべきではないだろうか。
私は、運営に対してどんなことを質問する?
>>80
――――――
今から出かけてきます。
夜か深夜に多分戻ってきます。
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