過去ログ - 安価でシークレットゲーム2
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789: ◆WNrWKtkPz.[saga]
2012/11/20(火) 20:23:49.00 ID:buswOGnk0
「僕が、かりんを独りにするわけ無いじゃないか」

そういって、僕はかりんの手を取る。

「ありがとう……」

改めて彼女を守りたいという気持ちを確かめた僕たちは、前へ歩こうとする――






〜♪〜♪





「ん……なんだ?」

突然PDAが騒がしく鳴り始めたので、ポケットから取り出して画面を確認した。

「祐司……何、これ?」

「……僕にもわからない」

一世代前のゲームBGMような音楽がPDAから流れ始めて、画面の端から南瓜のキャラクターみたいなものが姿を現した。

『やあ、ゲームのプレイヤーの皆、こんにちは!』

「…………」

無駄に3Dに映し出されているソレは、甲高い声で喋りはじめた。

『はぁ、元気無いなぁ……。挨拶くらい、しっかりやろうよ! それじゃ、もう一度行くよ…………こーんーにーちーはー!!』

「……こ、こんにちは」

かりんは少し乗せられたのか、小声で挨拶をしていた。

『もう、1人しかやってないよ!? ……まあ、いいや。取りあえず、自己紹介しておくよ――』

(主催者かこのゲームに関係する人物か……)

あらかじめ録音した音声では無く、いま声を加工しながら発言しているのは分かった。

こうして運営側が僕たちに関与してくるというのは、どういうことなのだろうか。

『僕はスミス! よろしくね!』

『どうして僕が突然現れたって……? それは、このゲームをより一層盛り上げるために、ある提案を君たちに聞いて貰いたいからさ!』

「……提案?」

『食いつきが良いね! それで提案なんだけど……それを説明する前に、いまのゲームの状況について聞いて貰いたいんだ』

『いまこのゲームで生存しているプレイヤーは5人。その内、いまこの6階に居るのは4人。それは、君たちもよく理解していると思うんだ』

やはり、御剣と渚は高山たちに殺されてしまったようだ。

『1人はもうすでに下の階へ降りちゃってるから、実質このゲームはほとんどクリアしたといっても過言じゃないね』

『だから、この提案に乗る事ができるプレイヤーは君たち4人だけって事、分かったかな?』

つまり、この4人で運営側による提案に乗れという事だろう。

『うん、理解が速くていいね。それで、今は2人ずつのチームになっているけど……戦力に対する優劣を感じてはいないかい?』

『うん、感じてるよね! 僕から見ても、扱える武器や身体能力の差が開き過ぎていると思うんだ』

「……提案は?」

『そうそう急かないでよ、僕だって久し振りの仕事なんだからさ! ……で、提案っていうのは、お互いに武器への使用制限をかけて、戦おうって話なんだ――』



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