過去ログ - 安価でシークレットゲーム2
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854: ◆WNrWKtkPz.[saga]
2012/11/21(水) 23:41:19.00 ID:THZ/hkVQ0
「…………渚さん、どうしてッ!?」

かりんも渚の姿を確認していたのか、目を大きく見開いていた。

「くっ……かりん、油断しないで」

「…………うん!」

僕は痛む足を無理に動かして距離を離した。

銃弾1発食らうだけで、こんなにも動きづらくなるとは思ってもみなかった。

FPSのように銃弾を食らっても普通に動けるなど、所詮はゲームの世界だけだったか――

「……桜井君、かりんちゃん。悪いけど、貴方たちには死んでもらうわ」

普段の渚からは感じられない威勢のある声が印象的だった。

「貴方は……“そちら側”の人でしたか。これで、ようやく……納得できましたよ…………」

彼はやはり一般プレイヤーでは無く、ゲーム関係者の人間だったようだ。

僕は最初から重大な過失を犯してしまっていたようだ。

(くそ……ッ!)

全ては運営者の思惑通りに進んだ、ということなのだろう。

完全にしてやられたという状況に、僕は後悔と絶望をした。

「えぇ、私はこのゲーム関係者よ。まあ、役職的にはサブゲームマスターだけど」

「そんなにペラペラ喋っちゃって大丈夫なんですか? こういった事は口外することが禁止されていると思うのですが」

僕はできるだけ時間を取れるように会話を続けようとする――

「――ッ!!」

咄嗟に肩を貸していたかりんを突き飛ばす――


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