877: ◆WNrWKtkPz.[saga]
2012/11/22(木) 22:51:40.19 ID:MxYydi2u0
僕は床に落ちている拳銃を手に取り、御剣のほうへ構えた。
……が、僕は撃つことが出来なかった。
御剣総一という人間を、僕は殺したくなかった。
殺そうと思っても、僕の体がそれを止めようとする――
「祐司……大丈夫、私が居るから――」
動かない手をかりんが優しく包み込み、彼女に支えながらトリガーが引かれた――
その銃弾は御剣の胸を貫き、間もなくして彼は動かなくなってしまった――
死に際に見せた彼の顔は、苦しみの顔では無く喜びの顔だった。
それが、僕の心に焼き付いていて――
『おめでとうございます、あなたたちはエクストラゲームの勝者となりました――』
PDAが騒がしくなりながら、かりんの首輪が勝手に外れた。
「かりん……行こう――」
「うん……」
僕たちはお互いに支え合いながら、廊下をゆっくりと歩き始める――
「ふふ……ふふふ、あはははは!!」
「――――ッ!?」
振り返ると、笑い狂っている渚がこちらへ走ってきていた。
「あなたたちだけ生きるなんて許さない……ユルサナイ!!」
拳銃も何も持たずにこちらへ真っ直ぐ走ってくる渚は、瞬く間に僕たちとの距離を詰めてきている。
拳銃に残されている銃弾は3発――
僕はすぐに拳銃を構えて、まず1発目を放った――
1発目は――
コンマ判定1個下
00〜60 脚
61〜95 肩
96〜99 腹部
923Res/412.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。