887: ◆WNrWKtkPz.[saga]
2012/11/22(木) 23:36:00.94 ID:MxYydi2u0
「…………ぁ――――」
最後の1発は、再び彼女の胸を貫いた。
1発目2発目とやはりダメージが蓄積していたのか、3発目には耐えきることが出来ずにその場に倒れこんだ。
「そう、いち…………くん…………っ」
御剣の名前を小さくこぼして、渚は動かなくなった――
「…………はぁ――――」
それと同時に僕も床へ倒れこんだ。
「祐司!」
「かりん……やっと、終わったよ」
「うん! 私たちは、勝ったんだよ! このゲームをクリアしたんだよ……っ!」
「勝者が泣いてちゃ、格好がつかないでしょ? もっと堂々と…………なんだ、こ……れ…………は」
勝利の余韻へ浸っていた時、突然一面が白い煙幕が覆われた。
「ゆう、じ…………なんだか、ねむい――」
かりんが僕の横で寝ている姿を見て、これが催眠ガスであるという事に気が付いた。
「どういう、こと――」
だが、僕に成すすべは何も無かった――
――――――――
――――――
――――
――
シークレットゲーム -桜井祐司編- END
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