過去ログ - 士郎「来い、セイバー!」 さやか「可愛い女の子かと(ry
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170:1[saga]
2012/09/07(金) 15:54:29.92 ID:VRennISZ0

桜サイド


桜「――お願いライダー。 先輩を、守ってあげて――」


それが、私が初めて使った令呪の制約だった。
そのバックアップを受けたライダーの戦いは、予想していたレベルを遥かに超えている。


臓硯「カカ、まさかこれほどの能力[チカラ]を持っていたとは、のう――!」

私は今、お爺様と一緒にその『戦い』を見守っている。
これはお爺様の得意な『蟲』の使い魔を使役した遠見の術。
先輩には魔術師[マスター]であることを隠している以上、表立って先輩に協力することはできない。

それでも先輩や姉さん――遠坂先輩が、死地に赴いていることは判っていた。
――私には、何でもないような顔をして、戦いに向かった先輩。
放っておくことは、私にはできなかった――。


ほむら『――!』

一際高い衝撃音を散らして、2体のサーヴァントは離れた。
金髪の子――バーサーカーのサーヴァントには、まだ余裕の表情が浮んでいる。


マミ『たいした自信ね――でも私は気付いてるわよ? あなたはまだ、本気を出していないって』

ほむら『――さすがに、バレているようね』

マミ『それを計算に入れても――およそ半分の力も出せば、あなたを塵にすることができるわ』

ほむら『……それは少し、大袈裟すぎるわね。 ハッタリをかませ過ぎよ……』


桜「そ、そんな――!」

――信じられない。
あれほどの戦いですら、まだ2人にとっては本気ですらなかったというの――?

やがて、暫くタイミングを探り合っていた両者は、どちらからともなく再び激突を始めた。
その様子は、一見すれば先程までの戦いと変わりないようにも見える。
でも――


ほむら『――クッ!』

ついに被弾し、押され始めるライダー。
息が切れ始め、身体中に生々しい傷が次々と生まれるそのライダーとは対照的に、
バーサーカーの余裕の表情は変わらない。


臓硯「これはまずいのう……隠しておいた実力に、差がありすぎるようじゃな……」

桜「――大丈夫……固有時制御は、3倍くらいまでなら、なんとか――!」

そうだ。
今のライダーは2倍で戦っているけど、3倍までならどうにか、
身体も、私から供給している魔力量にも、問題は無いはず――。



――その希望を、お爺様の言葉が砕いた。



臓硯「残念じゃったのう……いま使っておるのが、その3倍速なのじゃ……」



桜サイド END




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