過去ログ - 【咲-saki-】京太郎「俺がギャルゲ主人公?」恭子「めげるわ」透華「……その4っ!」
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◆LA9PoGiCNE
[saga]
2012/09/01(土) 21:05:36.00 ID:+hu+k/BHo
光源がロッカーの隙間から差し込む光だけの空間。耳まで熱くなっている自分の顔を見られなくてよかったと、激しく鼓動を打つ胸を気にしながら思う。
憩(さっきからずーっと、京太郎君にうちの胸押し付けとる形なんやけど……ど、どないしよ……! こ、このままこんなん続いたら――――)
駆け抜ける脳内映像……!
ロッカーの中、激しく抱き合い……確かめ合うっ、お互いを……!
――――荒川さん……いや、憩さん! 俺、もう……!!
――――あ、そ、そんなん……こんな場所じゃアカンよ……!
憩(――――う、うわーーーー、うわーーーーーー!?)(悶々
いつもは余裕のある態度で接しているのだが、さすがにこうした状況など考慮しているはずもなく、憩の思考は散り散りになっていくばかりだ。
憩(い、意外と京太郎君、体がっしりしとるし……なんちゅーか、香水とか使ってへんのに嫌な匂いせえへんし……)
男っぽさ、というのだろうか。
とにかく、性別というものを強く意識せざるを得ない。
憩(ぅ、ん……アカンて、変な気持になってまうよ……)
密室の中に居続けたせいで、少し服の中が蒸れてきてしまっている。
男の子には分からないかもしれないが、これで意外とスカートというのも中に熱が篭るのである。
まして、汚れや痛みに強いナース服の生地。梅雨時のように着心地が悪くなってしまっていたりした。
憩「ちょっとゴメン、京太郎君……」
京太郎「え、ちょっと、荒川さん!?」
憩「え―――――ッ!?」
モゾモゾと狭いのを承知で、熱を抜くために体を蠢かした瞬間、京太郎から狼狽した声が届く。
どうかしたのかと、たいして気にも留めず顔を上げたところで憩は気付いた。
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