過去ログ - 【咲-saki-】京太郎「俺がギャルゲ主人公?」恭子「めげるわ」透華「……その4っ!」
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733: ◆LA9PoGiCNE[saga]
2012/09/08(土) 14:01:16.39 ID:8PqEwetc0
京太郎「おおー、スゲエ、ゲームセンターの中にジェットコースターが……」

恭子に案内されてやって来たアミューズメント施設に入ってすぐ、目の前に現れた室内ジェットコースターに京太郎は目を丸くした。

恭子「よく中に納めたなって思うよね」

京太郎「まったくですねー」

さすがに遊園地などのものと比べると見劣りしてしまうが、それでも数階建て施設の中を縦横無尽に走り回るジェットコースターの姿には圧倒される。

恭子「えっと……ここやったら、須賀君も退屈せんでええかなー、って思って。ほら、男の子ってゲーム好きやろ?」

由子からの受け売りをそのまま実行したことを恥じているのか、視線を横に流してモゾモゾと足を動かしている。

京太郎(スパッツで太もも擦り合わすのは……ちょっとエロいです、末原さん)

スパッツフェチからすれば辛抱堪らない光景なのだろうが、しかし須賀京太郎は根っからのオモチ主義。
えちぃなと思いこそすれ、この程度でドギマギするヤワな心は持ち合わせていない。

京太郎(それでなくても、優希とか咲とか……たまに和とか、目の錯覚かなんかで『履いてねえ』よーに見えちまう時があるし…………一さんなんて言わずもがなだ)

男子高校生特有の、類い稀なる空想具現化能力の発露か、はたまた京太郎には及びもつかない大いなる意志でも関わっているのか。
ふと湧き上がった疑問点。だが、あえて目を瞑ることにする。
この問題について深く考えると消えてしまう。そんな予感がしたのだ。

京太郎「好きか嫌いかで考えたら、確かに好きですね。学校でも授業中に携帯ゲームで対戦したり、昼に購買のパン賭けてトランプとか……」

恭子「学校に何しに行ってるんよ……」

京太郎「…………お、思い出作りかな」

恭子「須賀君、麻雀だけじゃなくて勉強も頑張らんとダメやで?」

目は口ほどにとはよく言ったもので、呆れと非難と心配を乗せた半目を向ける恭子。

京太郎「ククッ……興味ねえな」(ざわ…… ざわ……

そんな彼女を見返す京太郎は、興味のないおもちゃを見つめる目をしていた。
綺麗な目だった――

恭子「須賀君?」(ニッコリ

京太郎「じょ、冗談……冗談ですって」

恭子「留年しても知らんからね……もう」

ヤレヤレとかぶりを振る恭子と、誤魔化し笑いを続ける京太郎の側を、同年代とおぼしき少年達が通り過ぎる。

「虫酸ダッシュッ」

「虫酸ダッシュ……!!」

顔を歪めて、心底憎々しげに吐き捨てる様が印象的な、一風変わった少年達であった――


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