37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]
2012/09/02(日) 10:31:36.70 ID:/5ox6aSM0
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宿屋
『起きてください勇者さま』
バンッ
勢いよく扉を開いて
4人の少女たちが部屋に入ってきた
戦士「なかなか起きないなぁ」
武道家「まぁ、疲れてたんだろうね」
魔法使い「まぁ、ちゃんといてくれてよかったのぅ」
僧侶「私も実はいなくなってるかも、なんていう考えがあって不安でした」
戦士「ちゃんと寝ててくれて助かったな」
武道家「寝息が全然聞こえないけどね」
僧侶「まさかっ!?」
魔法使い「息が・・・・ない・・・」
戦士「そんな・・・うそ・・・だろ?」
武道家「いやだよぅせっかく平和になったのに」
その夜、街のお祭り騒ぎが止らないのに対して106号室の部屋からは
少女たちの悲しい泣き声が止らなかった・・・
---10年後---
僧侶
拝啓勇者様
私たちのこと覚えておいででしょうか?
私、いえ"私たち"は一度たりとも貴方を忘れたことはございません
遊び人の貴方と出会い
ともに食べ、ともに寝て、ともに戦い、
貴方のことを知るたびに
私たちは貴方に惹かれていきました
貴方の正体を知ったあの日
魔王を倒したあの日
世界が平和になったあの日
宿屋で寝ている貴方を見てホッとしたのもつかの間
貴方に息がないことを知って
私たちは絶望に追いやられました
でも、貴方からの手紙を読んで私たちは前に進めるようになりました
お恥ずかしいながら
私たちがあの手紙に気付いたのは
その日からしばらくした時のことです
その手紙を読んだとき
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