過去ログ - 魔王「覚悟するがよい、魔王よ」 その4
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165: ◆KzQg0Q/KK6[sagesaga]
2012/09/30(日) 09:42:39.06 ID:i049pPA50
盗賊「何やら妙な雄叫びが聞こえてきたが」

盗賊「あのバカに構う事はねぇぜ。部屋に戻るぞ」

女魔王「やだやだ! 余は風呂に入って身を清めたいの! 戦士のせいで汗臭いのだぞ!」

盗賊「だから部屋で夜まで待つんだよ。運が良ければその時間に人はいなくなる」

女魔王「もう誰が居っても余は気にせんわ! 許せ!」

盗賊「お前もどうして分かってくれないんだー!?」

わいわいがやがや、わいわいわい

盗賊「! いかんっ、誰か脱衣所へ入って来やがった!」がしっ

盗賊は女魔王の手を引き、棚の裏へ隠れた。
想像以上にそこは狭くて二人の体はぎゅうぎゅうと密着してしまう!

女魔王「どこ触っておるのだァ!」

盗賊「声がでかい! ……俺まで隠れた意味あるのかこれ」

女魔王「知らんわ、早く入ってきた男共を追っ払ってこい!」

どかっ

盗賊「うわぁ!?」

女魔王に蹴りだされ、表へ飛び出る形となった盗賊。視線はやはりそこへ集中した。

「……」「何してんだアイツ」「ていうか、女の子? 割と好みなんだけど」

盗賊「俺は男だタコ! ……いや、待てよ」

盗賊は女魔王を棚裏から引っ張り出して男たちの前へ見せる。

「マジ女の子がきた!」「美しい! でかい!」「何だアレは!?」

女魔王「盗賊!」

盗賊「おい、ここは女風呂だぜ! 俺たちは女だ! お前ら、間違えて入って来たんじゃないのか」

女魔王「は? 何頭おかしい事申しておるのだ、貴様…」

盗賊「いいから黙って見ていろ…」

「あれ、そうなのか。申し訳ないなぁ、すぐに出て行きますね」

ぞろぞろぞろぞろ・・・

盗賊「ふん! 俺の作戦勝ちだぜ……くっくっくっ」

女魔王「洗脳魔法か? 貴様はいつからそんな魔法を」

盗賊「顔面の構造も言わば奇跡の魔法と言うところか。認めたくはないが、俺はよく女に間違われる」

盗賊「……つまりだぜ。俺とお前が風呂へ入っていれば上手く男共の目を誤魔化せるかもだ」

女魔王「かもでは困るのだろうがよ。だが、それで余が風呂へ入れるのなら構わぬ」

女魔王「てなわけでさっさと入ろうぞ〜♪」スッポンポン!

盗賊「おいおいおい……!」

盗賊「あの、バスタオル身に付けたままで頼む。別に俺は問題ないがまだ他の奴が」

女魔王「それは為らんのだアホがッ!! 湯にタオルを浸けるのはマナー違反である!」

盗賊(変なとこでうるさい奴だな)


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