過去ログ - 魔王「覚悟するがよい、魔王よ」 その4
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◆KzQg0Q/KK6
[sagesaga]
2012/10/13(土) 06:37:44.82 ID:/Osn8/+m0
エルフ「待って、今はここで争っている場合じゃない」
戦士「敵の大将をここで野放しにしておけってか! 冗談じゃない!」
戦士「も、もううんざりだぜ…勘弁してくれよ…」
エルフ「気持ちはわかるけれど、魔王を倒しても今は平和は訪れない」
エルフ「本当の敵は今別にある事をよく思い出して」
魔女「ええ、それはよく分かってますわよ。でもそれとこれとは別でしょ」
魔女「あいつが敵である事には変わりありませんわよ」
僧侶「どうして、勇者様。こんな事になるだなんて……」
僧侶「今まであなたがしてきた事は一体何だったのですか!? ただの戯れ!?」
僧侶「あなたは何故勇者になろうとしたの! 私たちを騙して、その末どうするつもりだったの!?」
魔王『貴様らの言い分はまあ分かった。だが、余の話を少し聞いてから判断しても良いのではない?』
戦士「じゃあ何で魔王だなんて大事な話してくれなかったんだよ!!」
魔王『それ話せば貴様ら付いてこなかっただろう!』
戦士「当たり前だろー!? 馬鹿にしてんのかよぉ!?」
魔女「結局、何が目的かはわからないけれど。ここから信用させようだなんて」
魔女「…ちょっと考えが甘すぎますわよ」
女勇者「みんな、あなたの事とっても大切に思ってた。なのにこんなのズルイよ」
女勇者「すごく残念だし、悔しい。あ、頭の中ごちゃごちゃになってきた……」
魔王『別に余は今さら魔族側に味方するつもりはないぞ。人間の味方というわけでもないが』
僧侶「残念ながら私たちは人間側ですよ。あなたを倒せば魔族へ大きなダメージが入る」
僧侶「魔物を、滅ぼせられる!」
魔王『その様な手間かけんでも、余たちで魔物を全て葬り去ってくれればよいではないか?』
魔王『元魔王の勇者! これ程心強い者も中々おらんぞ〜』
女勇者「言われてみれば確かにー!」
魔女「おバカっ」
魔女「あのね、私たちは魔王の暇潰しに付き合うほど暇ではありませんの」
魔女「お遊びなら一人で別のどこかでしなさいな」
魔王『遊びじゃ……ちょっとした気分転換である!!』
戦士「完全お遊び気分じゃねーかよ……!」
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