過去ログ - 魔王「覚悟するがよい、魔王よ」 その4
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◆KzQg0Q/KK6
[sagesaga]
2012/10/13(土) 06:39:19.87 ID:/Osn8/+m0
魔女「埒あきませんわねぇ〜。いっその事魔王放置でいい気も」
戦士「いや、それは展開的にマズい」
戦士「でも俺は正直あんたの事好きっス。嫌いになれない」
僧侶「血も争いも大好きなこの方ですよ!? 危ないっ」
戦士「だって……」
女勇者「私だって勇者だから魔王倒さなきゃなんだよ!?」
女勇者「あなたが平和を望んでくれれば、倒さずに済むの!」
魔王『やーだぁ』
女勇者「これもうどうしたらいいのー!?」
エルフ「一旦、みんな落ち着こう」
エルフ「今は勇者が魔王を倒すどころの話じゃない。関係なく世界が危ない」
エルフ「ここは人間も魔物も手を取り合って何とかしなきゃだと思います」
魔王『たぶん無理じゃない? 魔物どもは血の気が多いからのぅ』
魔王『死んでも人間に与するとかなさそう』
エルフ「困りました」
僧侶「……では、あなたが人間とのかけ橋になってください!」
僧侶「魔族の勇者として私たちと共に世界の危機を救いましょう。そうする事で人間と魔物の考えを一掃させるんです」
魔女「まぁ、そうすれば文字通りの勇者にはなれますわね」
魔女「でも私たちを騙してきたこいつとまた協力し合うって、そう簡単にできる?」
戦士「……」
魔女「私は難しいと思いますわ。こっちの心情的にも」
魔女「人間側も、そう簡単に魔物の救世主を認めるだなんてのも無理でしょ」
僧侶「いいえ。やってみなければ何もわかりませんし、始まりません」
魔王『でも余がそれすると平和になりかねんのだろう?』
魔王『余は勇者よ。勇者は魔王倒すだけが仕事である』
女勇者「魔王倒せば人間側が平和になるよ……」
魔王『えぇ…だったら余が魔王になって、殺戮せねば』
僧侶「ああっ! もうダメだわ! この人今ここで倒しましょうー!!」
戦士「落ち着け! 僧侶ちゃんっ!」
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