過去ログ - 魔王「覚悟するがよい、魔王よ」 その4
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◆KzQg0Q/KK6
[sagesaga]
2012/10/22(月) 01:15:58.59 ID:Gy85Ja+B0
僧侶「戦士さん、どうですか?」
戦士「あ、ああ。みんなも来たんだな。勇者殿無事で何よりっス」
魔王「どうかしたとでもいうのか。それよりこの場所は見覚えがあるぞ」
女勇者「私たちもすこーし探索してみたんだけど、ここってたぶん王都のお城の中だと思うんだ」
僧侶「魔王城ではありませんが、これもまた厄介な……」
魔女「王都にしては随分な静まりようですわね? こんなに人っていないもん?」
女勇者「人はいた。でもこの階には集まっていないみたいで」
戦士「上の階からは兵士やら一般市民やらが大勢ですぜ。どうも避難しているようだ」
魔王「避難? 一体何から避難を」
エルフ「マンイーターたち、じゃないかと思います」
魔王「あー……なるほど?」
僧侶「とにかく、王都の城の中なら話は早いですね。一度騎士団の方々に会いましょう」
戦士「敵になりかねないんだぜ。そんないきなりで大丈夫かよ?」
僧侶「今回は話合いだけです。何も私たちはこの場へ襲撃に来たわけではないのですから」
女勇者「……」
エルフ「どうしたの」
女勇者「あ、いや……窓から見える景色がいつもと違うかなぁって」
魔女「景色ぃ? ……まぁ、随分と霧が立ち込めてますわね。何も見えないじゃないの」
戦士「だよな。こんな霧向こうの世界でしか見たことないよ」
エルフ「やっぱり」
戦士「エルフ?」
エルフ「戦士くん、やっぱりです。二つの世界は一つの世界になった」
エルフ「あの霧は私たちの世界から流れ込んだものだと思う」
僧侶「……あの霧は嫌な気持ちになってきますね、なんだか」
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