過去ログ - ロバート「葉君と八重ちゃんは似合いのカップルだね」
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10: ◆lc8fM/f/jN38[saga]
2012/09/03(月) 05:04:32.90 ID:P1Wtri/Z0
同日。
都内の小学校。

葉「……」

葉はここ最近、学校生活に若干の不満を抱えていた。
実を言うと、恋人との交際が、彼女の友人二名に発覚したからだ。
どうやって発覚したのか、葉には見当もつかいない。
恋人の方も、他人に教える気は毛頭なかった。
早い話、その二人が自力で感づいたに過ぎない。
しかしだ、その二人の内、耳年増な方……加藤麗愛<かとうれあ>に問題があった。
単純に……声が大きかったのである。
おかげで、今や葉と彼女の交際は公然の事実。
それは洋の恋人、山吹八重<やまぶきやえ>の学校生活に大きな支障を生じさせた。
なぜなら、彼女の容姿が中性的……、失礼な言い方をすればボーイッシュだったから。
そして、葉は学校のイケメントリオでは文句なしの一番人気。
故に、八重に対する他の女子たちの不満は激しかったのである。
今日も、登校早々にクラスメートが八重に絡んできたのを、睨んで解決したばかりだったりする。

太「今日も朝から激しかったな」

葉「そもそもお前が加藤を制御していればこうならなかったんだぞ」

太「どうやって制御するんだよ?」

葉「キスして、口の中に舌でも入れたらいいだろ」

イケメントリオのバカ&問題児担当・久木太<くきふとし>に対して、冷ややかな態度をとる葉。
しれっと小学生らしくない言葉を織り交ぜている。

太「……なんか変なこと言わなかったか?」

葉「お前の言う事やる事よりは普通だろ?」

クールに言い切る葉。
そう言いつつも、彼の視線の先には八重がいた。
今、八重は麗愛ともう一人の友人、立花<たちばな>つぼみと一緒に話し込んでいる。

麗愛「八重ちん。大丈夫なの?」

八重「……大丈夫。三枝君が守ってくれているから」

つぼみ「でも、靴を隠されたり、椅子に画びょうが置かれていたこともあったよ」

八重「そっちも、三枝君がやった人と話をつけたんだけど……。それ絡みで何回かちょっと変なことがあったの」

麗愛「怪我で何日か休んだり、とか?」

当てずっぽうで言った麗愛の一言に、八重は凄まじく気まずそうな表情で首を縦に振る。

つぼみ「……三枝君、かな?」

麗愛「どうなんだろ……?」

八重「みんな、人が多いところで怪我した人ばかりで、その人たちも誰にやられたのかは分からないみたい。でも、私は……」

八重「三枝君がやったかどうか、不安なんだ……」

一気に気まずい空気が流れる。
余りの気まずさに、会話も途切れてしまう。
それに気づいた葉が八重たちに話しかけようとした直後、イケメントリオのまとめ役でる根本大樹<ねもとたいき>が大慌てで教室に入ってきた。

大樹「葉!」

葉「……どうした?」

大樹「変な外人たちがいきなり学校に上り込んで、お前のことを尋ねながらこっちに向かってる!」

大樹の言葉にただならぬ事態であると察した葉は、パワーアンクルとパワーリストを外して自分の机の上にポイ捨てのように投げて置いた。
市販の物よりはるかに重いらしく、置かれたパワーアンクルとパワーリストが、ドスン! と音を立てた。
葉が戦闘態勢に入った直後、大樹曰く「変な外人たち」が大挙して教室に入ってくる。




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