過去ログ - ロバート「葉君と八重ちゃんは似合いのカップルだね」
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11: ◆lc8fM/f/jN38[saga]
2012/09/03(月) 05:07:00.95 ID:P1Wtri/Z0
?????「三枝葉ね? 私たちは…… 葉「づぁっ!」

先頭に立っていた女性が開口した瞬間、葉はジャンピング回し蹴りをその女性に向けて放つ。
女性はイナバウアーの要領で華麗に避け、葉が着地した瞬間を狙って他の外人隊が一斉に、彼目掛けて押しかけた。

葉「づぁう!」

葉はその内の一人の頭上を跳び箱の要領で大ジャンプ。
更に蹴りを入れようとした瞬間、うなじに尖った何かが突き付けられた。

????「落ち着いてくれ。俺たちはお前に危害を加えるつもりはない」

葉「……だったら、突きつけてるのをどけてくれないか?」

葉の要求通り、後ろにいた男はうなじに突き付けていた、尖った何かをどける。
それを見計らって、女の方が改めて葉の眼前に立って、自分の名を名乗る。

?????「ナターシャ・ロマノフよ。君の後ろにいるのはクリント・バートン」

クリント「よろしく。窓の方を向いて微動だにしていないのはフィル・コールソン」

ナターシャ「私たちはS.H.I.E.L.D.のエージェントよ。不本意でしょうけど、君を保護しにきたの」

葉「……保護? 俺を?」

ナターシャ「2年前、東京女子医科大学病院で起きて、迷宮入りした殺人未遂事件、通称『東京女子医大第二事件』。知っているわね?」

ナターシャ「病院を運営する大学の理事の一人で、抗癌剤反対論者だった医師が滅多打ちにされて虫の息の重傷」

ナターシャ「彼が発見された部屋も、恐竜が暴れたとしか思えないほど破壊されていたわ」

ナターシャの言葉に、葉は一気に固まる。
その事件に関しては、当時の新聞に載っていたからみんな知っている。
件の理事が臨床試験中の患者を失敗に見せかけて殺そうとしたことと、その患者が葉であったことも。

クリント「目撃者は、その部屋で臨床試験を行っていた医師と、その時に抗癌剤を投与されていた患者……君の二人」

クリント「犯人に関しては、『破壊行為のあまりの激しさに身を守るのが精いっぱいで見ていない』の一点張り。心当たりを聞いても知らぬ存ぜぬ」

クリント「手掛かりといえば、現場で感知されたガンマ線によく似た有害性の低い放射線」

クリント「君に投与された抗癌剤を作った薬品メーカーは、我々S.H.I.E.L.D.が援助していた。だからその事件に関する情報は自然とこっちにも伝わった」

ナターシャ「その臨床試験が行われていた部屋を破壊した犯人は、その後も都内で人間業とは思えない破壊活動の痕跡と、ガンマ線によく似た放射線を残したわ」

ナターシャ「S.H.I.E.L.D.は彼を『Mr.グリーン』と、放射線を『デストロ線』と名付けて、この2年回追跡してきたわ」

ナターシャ「そして昨日、あなたのご両親が務める会社が製造しているソーダを飲んだ人が倒れた。倒れた人と、ソーダの両方から人の血とあの抗癌剤の成分、デストロ線が検出されたわ」

クリントとナターシャの説明に、葉はどんどん顔を青くする。

ナターシャ「私たちは何らかの理由でMr.グリーンの体液が混入したと踏んで、会社の方に立ち入らせてもらって事情を話した結果、君にたどり着いたのよ。『Mr.グリーン』」

最早言い逃れできないと踏んだ葉は、肩の力を抜く。

葉「保護する、って言ったよな? 何から保護するんだ?」




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