過去ログ - ロバート「葉君と八重ちゃんは似合いのカップルだね」
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◆lc8fM/f/jN38
[saga]
2012/12/27(木) 04:24:19.42 ID:4iTIKSa10
数十秒後。
薬の全投与が完了し、注射針は葉の腕から外された。
クリント「……どうだ?」
葉「……変身しようとしても、変化しない」
八重「やったぁ!」
サミュエル「大成功だ! ……と、言っておくけど、大変なのはこれから。定期的に投薬しないとな」
サミュエル「実験を繰り返して得たデータを根拠にして言うけど、君の肉体は徐々に『変異し直そうとする』。その動き自体を無くすには、これから長期に渡って投与しないとダメだ」
サミュエル「今から1時間後にもう1度投与するからね。その次は2時間後。更にその次は3時間後。薬を投与すれば、次までの時間が長くなる」
サミュエル「そして、投与を繰り返せば、やがて体内の変な放射線は完全に消滅する」
クリント「S.H.I.E.L.D.ではその放射線を『デストロ線』と名付けた」
サミュエル「それはどうも。とにかく、そのデストロ線が体から無くなるまで投与しないといけない。必要量とデストロ線消滅にかかる時間は体重に比例する。だから月単位の治療になる」
サミュエル「1ヵ月分のストックは作ってあるから、当分は大丈夫だろうけど」
サミュエル「S.H.I.E.L.D.にはこの薬の製法とかは教える。一々こっちに来て受け取るより、S.H.I.E.L.D.が製造・郵送した方が負担は少ないはずだ」
サミュエル「リスクも説明しておく。投与後から次に投与するまでの制限時間は、6日と1時間で頭打ちだった」
サミュエル「更に、もしも投与が間に合わなかった場合、デストロ線は瞬時に肉体に作用し出してあっという間に逆戻り。治療も1からやり直し」
サミュエル「絶対に忘れるなよ?」
葉「エイズや肝炎みたいに八重にうつったり、俺と八重の子供に遺伝したらシャレにならないからな」
サミュエル「惚気てくれるじゃない。八重ちゃん、顔が真っ赤だぞ?」
八重「……………………」
サミュエルの指摘通り、八重は思いっきり赤面している。
しかし、和気藹々とした雰囲気は不意に終る。
ドアが蹴破られ、近くにいたクリントは咄嗟に回避。
米兵がなだれ込み、クリントが弓を構える前にエミルが葉に銃を向けた。
クリント「…………チッ!」
サミュエル「ハ、ハハッ、アハハハハハハハハッ! 残念でした! もうハルクを捕まえたって無意味だ!」
エミル「どういう意味だ?」
サミュエル「肉体の変異の原因となる因子を壊す薬を投与したのさ。定期的な投薬が必要だけど、今のハルクから採った血じゃ超人血清は作れないぞ!」
サミュエル「何せ、因子を壊す際の余波で超人血清の成分も薄めるからな! それに、お前らはとっくに指名手配されてるんだ! こんなことをしたら罪が重くなるだけだぞ!」
震えながらも勢いで捲し立てるサミュエル。
エミルと、彼に同行してきた米兵達は「指名手配」という単語に反応した。
エミル「俺たちは確かに指名手配されているんだな?」
八重「……あの男に聞いてなかったの?」
エミル「教えてもらえなかった、といった方が正しい。だったら奴との契約は破棄だ。総員、銃を下せ」
エミルは部下たちへの一言と同時に自ら銃を下す。
部下たちも一斉に銃を下した。
葉「……どうなっているんだ?」
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