過去ログ - ロバート「葉君と八重ちゃんは似合いのカップルだね」
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51: ◆lc8fM/f/jN38[saga]
2012/12/27(木) 04:27:56.02 ID:4iTIKSa10
数分後。
サミュエルの説明を聞いたロバートは、彼から手渡された薬を見つめていた。
何かをサミュエルが言おうとした瞬間、薬学部の研究棟本館から怒号と悲鳴、轟音が響き渡る。
それから数秒後の間をおいて、真赤な半漁人みたいなのが飛び出してきた。

サミュエル「…………半漁人!?」

ロバート「何の?」

サミュエル「何のって……。色からして、真鯛の?」

八重「そんな縁起の良さそうな半漁人なんかいるわけないでしょ! あの髪型と顔をよく見て!」

ベティ「…………ウソ!? あのファッキン・ダメ親父じゃない!」

ベティの絶叫の裏付けるように、その半漁人みたいなのは首から上がロス中将そのままであった。

????????「出て来い! Mr.グリーン!! このアボミネーションが相手をしてやるぞ!」

半漁人みたいなのの怒号を聞いたロバートは、簡単に確信できた。

ロバート「間違いない。あれは絶対にロス中将だ」

サミュエル「……何でああなったんだ? ハルクの血を投与したラットじゃあるまいし!」

サミュエル「仮に血を入れようにも、ちゃんとロック付きの強化ガラス棚に保管してたのに!」

葉「多分、銃辺りで強引にロックを破壊したと思うぞ」

サミュエル「嗚呼……。クソ! 向こうが飛び道具持ちだったのを考えてなかった!」

葉「Mr.ブルー。次の投与までの時間制限を過ぎれば、俺はまた変異するんだよな?」

地団太を踏むサミュエルに、葉は真剣な面持ちで話しかける。

サミュエル「そうだけど。……まさか、アレをブッ飛ばすつもり?」

葉「ここまで連れて来てくれたみんなには悪いけど、あんなのが出てきた以上は」

葉「アイツを始末した後で改めて治療を受ける」

サミュエル「それなら、反対はしないけど。でも、Mr.B2やみんなは?」

ロバート「賛成しづらいけど、反対する気は無い」

ベティ「あのサノバビッチをブチ殺して!」

クリント「薬はあるからな。一応賛成しておく」

八重「…………」

みんなが賛成してくれる中、八重は沈黙する。
だが、その意思はみんなとほぼ同じであった。

八重「非常事態、……だからね」

それを聞き、サミュエルは意外なことを口にした。

サミュエル「それなら、僕も反対しない。君は後50分ほどは変異できない。だけど、すぐに変異できるかもしれない裏技がある!」

葉「!」

サミュエル「今の君は治療の最初期段階。その状態時のみ使える方法だ。動物実験で偶然見つけたんだけどね」

サミュエル「君の血を、君に輸血する。人間に通用するかは分からないから、一か八かの博打だけど」

葉「俺は一向に構わないぞ」

成功するかどうかは分からない賭け。
だが、事態解決のため、葉は迷わず答えた。




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