過去ログ - ロバート「葉君と八重ちゃんは似合いのカップルだね」
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7: ◆lc8fM/f/jN38[saga]
2012/09/03(月) 04:59:47.03 ID:P1Wtri/Z0
ロバートの部屋。
三枝邸の地下室にあるこの部屋には、各種安全装置と、それらが必要な実験器具、そしてパソコンが並んでいた。
その内の二つである、スターク・インターナショナル製のPCの片割れはロバートが起動済み。
残りの方は葉が起動した。
暗号化プライベートチャットが、開かれる。
以下、チャット内容。

Mr.B2:Mr.ブルー。連れてきたぞ。

Mr.ブルー:そうか。このチャットには?

ハルク:もう入室している。薬の方はどうなっているんだ?

Mr.ブルー:焦るな。薬自体は、実は完成している。だけど一度の投薬では無理だ。一定量を一定期間ずつ投薬する必要がある。

Mr.B2:血液サンプルだけでそこまで判明したのか?

Mr.ブルー:怒られるのが嫌だから今まで黙ってたけど、実はハルクの血を実験用に培養してた。そのおかげで何とか薬の完成にこぎつけたんだけど……。

ハルク:……盗まれたらどうするつもりだ!

Mr.ブルー:その点は、そうならないように厳重なセキュリティを仕掛けてある。

Mr.B2:落ち着汲んだ、ハルク。Mr.ブルーなりに最善の手を尽くしたんだ。

Mr.ブルー:……とりあえず、会いに来てくれないか。勤務先は九州だから、そっちの所在次第では移動だけでも時間がかかると思うけど。

ハルク:いつぐらいなら会える?

Mr.ブルー:3日後から来月の末までは暇だ。その間ならいつでも会える。

Mr.B2:場所は……、ちょっと前に教えてくれた……『福岡大学・七隈キャンパス』でいいのか?

Mr.ブルー:Yesだ。ところで、ハルクに聞きたいことがあるんだ。

ハルク:何だ?

Mr.ブルー:僕たちのHNなんだけど、僕は好きな曲から、Mr.B2はミドルネームとファミリーネームの頭文字が由来だ。でも、ハルクのだけ聞きそびれてたから、さ。

Mr.B2:そういえば、聞こう聞こうと思って、今まで聞いてなかったな。

ハルク:ハルクは英語で『廃船』って意味があるだろ?

Mr.ブルー:ああ。僕とMr.B2はアメリカ人だからね。それぐらいは分かるよ。

ハルク:昔、姉貴の辞書を暇つぶしに読んでて、『ハルク』って単語とその意味を知った。そして、変異した時の姿が『廃船』みたいにデカくて異様だったから、HNを『ハルク』にしたんだ。





2日後……。
埼玉のとある裕福なお屋敷。
一人のアメリカ人老紳士が、年甲斐もなくガラナ・ソーダを美味しそうに飲み干す。

老紳士「やはり、日本の飲料水は安心して飲めるな。美味いったらありゃしない」

しかし……。

老紳士「それにしても……『効く』なぁ」

そのソーダの製造・販売元は『アンベブ・ナッセンティ』だった……。








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