過去ログ - ロバート「葉君と八重ちゃんは似合いのカップルだね」
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9: ◆lc8fM/f/jN38[saga]
2012/09/03(月) 05:01:41.45 ID:P1Wtri/Z0
更に次の日。
アンベブ・ナッセンティ本社工場

工場長「さて……。今日も日がな一日中、ソーダを出荷しますか。妙に下が騒がしいけど」

作業員「工場長! 工場長!」

工場長「んあ? どうした!?」

作業員「S.H.I.E.L.D.が、S.H.I.E.L.D.が!」

工場長「アメリカの国際平和維持機関じゃないか。そのS.H.I.E.L.D.がどうした?」

作業員「S.H.I.E.L.D.の連中がガイガーカウンターを手に大人数で殴り込んできましたー!!」

工場長「何だとー!!」

工場長の悲鳴が響いた直後、彼の真後ろにS.H.I.E.L.D.のエージェントたちが押し寄せてきた……。



数分後……。
従業員は一か所に集められ、彼らの正面にはニック・フューリーが立っていた。

ニック「昨日、御社の製品を飲んだ御老人が倒れた。食中毒だな。ソーダの中に混入していた、何かのせいで」

ニック「その何かが混入したソーダからは、人の血と、今年になって認可・販売されたばかりの新型抗癌剤『マダムMTG(※)』に近い成分、そして未知の放射線が検出された」

※:MTGは『マリグナント・チューナー・・ジェノサイダー(Malignant Tumor Genocider)』の略。
  キャプテン・アメリカの血液サンプルを元に試作された健康維持薬がベースとなっている。
  葉が『ある勢力』の妨害で肉体に大異変が生じる原因となった、臨床試験時に投与されたのはこれの試作品。
  臨床試験で試作品が葉に投与された際に、長らく指摘されていた超人兵士化が現実のものとなったため、S.H.I.E.L.D.の協力でそういった事態が起きないように念入りな成分調整がされている。

ニック「心当たりのある方は正直に話してほしい。血液の持ち主……我々はMr.グリーンと呼んでいるが、彼に対して別に危害を加えるつもりはない。我々としては彼を守りたいだけだ」

作業員B「……(人の血。抗癌剤。……まさか!?)。あ、あの!」

ニック「心当たりが?」

作業員B「し、信じたくはないけど……。心当たりならある」



それから十数分後。
葉のことを要所要所ではぐらかした説明を受けたS.H.I.E.L.D.の面々は、工場内のゴミ箱を調べていた。
そして、医務室に行く通路の近くにあったゴミ箱から、握り潰されたペットボトルが発見される。
本来なら底の部分にあるべきである、葉の血は無かった。

作業員B「……あのクソアマ!」

ニック「どうやらその保健所の職員は元からこの会社によくない感情を抱いていたようだな」

ニック「頼む。Mr.グリーンについて教えてくれないか? Mr.グリーンは既に米軍から大いに注目されている」

ニック「連中はその放射線を対象にした網を日本中に張っている。最悪、今回の件を嗅ぎつけているかもしれない」

ニック「今教えてくれたら、こっちとしても食中毒の原因をその職員の持ってきた薬物だと捏造できるし、ガンマ線に関して誤魔化せる」

作業員B「……」

作業員Bは、工場長を始めとする仲間たちの方を振り向く。

工場長「俺は、その人の言葉を信じる」

工場長の言葉で腹をくくれたのか、作業員Bは意を決してニック・フューリーに伝えた。








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