過去ログ - 【咲:安価】京太郎「……家が無い」透華「その4ですわ!」【龍門渕】
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982: ◆0CXAHEj7Mc[saga]
2012/09/11(火) 01:14:51.38 ID:7T2PWi8b0
蒲原「……ワハハー」

蒲原「このくらいでは泣かないぞ?」

走れ。

走れ。

走れ。

どうしてこんなに入り組んでいるのか、荷物の撤去くらいしろよ。

京太郎「はぁ……はぁ……!!」

京太郎「……あった!!」

扉が見つかった。

閉じているが、あければすむことだ、とそこに更に力を振り絞って走って辿りついた。

京太郎「鍵かよっ……っ!!」

そんなもの持っていない。

そこらに固そうなものも堕ちていないので、手にぶつけたり足で蹴っ飛ばしたり、ドアに思い切り当てたりして扉を閉める鎖を固める南京錠をはずそうとする。

外れない。

外れない。

くそっ、くそっ!!

蒲原「ワハハー」

蒲原「なぁ、きょーちゃん、私だけがきょーちゃんを愛してるんだ」

京太郎「くそっ、くそっ!!」

蒲原「だから私だけを見てくれよきょーちゃん」

蒲原「佳織のことなんて忘れて、私だけを見てよ」

京太郎「開けよっ、開けよおおおおぉっ!!」

蒲原「なあきょーちゃん」

蒲原「……愛してる」

……彼女らしくない言葉に思わず振り向いてしまった。

振りかぶる鉄パイプと、涙に塗れた顔。

その顔に笑顔は宿らない。



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