57: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2012/09/14(金) 11:43:17.49 ID:ojYOkXiS0
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ホットコーヒーを二つ頼んで席に着くと、里志は早速データフォルダを閲覧しだした。
時間にして五分ほど見ていた里志は、顔をあげて首を横に振る。
「だめだね。僕にも見つからない」
「そうか……」
「カンニングの手段としての画像っていう着眼点は面白い。けど、言い訳が効くんじゃないかな? そういう意味では少し発想が行き過ぎた気もするね」
「どういうことだ」
「たとえば、僕が携帯に教科書とかノートの写真を保存していたとして、それを教師が見たら、どう思うかな」
「……なるほど」
確かに、里志の言わんとしていることは最もだ。
携帯電話にカンニングペーパーを保存していたとして、教師が一発でそれをカンペだと看破することはできない。
もし看破できたとして、A君はいくらでも言い訳を言うことができる。
それこそ、「登下校中に復習しようと思って」でもいい。A君が困ることはない。
つまり、ここに来て第三の条件が浮上してくる。言い逃れできないほどにそれは問題の行動であるのだ。
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