過去ログ - オッレルス「安価でフィアンマと」上条「恋人になりたい」
↓
1-
覧
板
20
20
:
◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2012/09/05(水) 21:38:49.17 ID:xUrM7WYr0
シルビアの隣で夕飯の支度の手伝いをしつつ、上条は沈黙していた。
じゃがいもの皮を包丁で剥きつつ、指先こそ切らないものの、どことなく上の空。
上条「……」
原因はリビングにあったりする。
台所に多数の人間が居ても困る為、オッレルスとフィアンマは退屈を持て余し、チェスに興じているのだが。
上条がちらりとそちらを見やる度、いや見なくても、フィアンマが楽しそうに笑っているのだ。
別にフィアンマが楽しそうなことが悪いという訳ではなく。
しかし。
好きな人が他人と笑い合っていれば嫉妬してしまうのは、恋する人間にとって致し方ないと言える。
女々しすぎる、と自省しつつ生ゴミを纏め、上条はため息をついた。
ため息をついたことで多少心の整理がつく。
どう足掻いたところで、好きなものは好きだし、仕方がないのだ。
好きになってしまったのなら、もう突き通すしかない。
こちらとしても頑張って、フィアンマに自分を好きになってもらうしかない。そういう意味で。
覚悟を決めた上条の表情は日本男児らしく、凛々しいもので。
まるで切腹する心づもりを整えた武士のようだった。一度決めれば、彼はもう悩まない。
とはいっても。
ただでさえ自分は恋愛などしたことがなく、アプローチ方法などわからない。
ましてや、フィアンマという人間を自分の中で掴めている自信も無い。
結果として上条は、今隣りでテキパキと調理をしている女性―――シルビアに助けを求めてみるのだった。
上条「シルビアさん」
シルビア「ん?」
上条「…何か誤魔化すとわかりにくいと思うので直接言いますけど、…フィアンマに好かれるには、どうしたらいいんですかね…」
シルビア「……」
オッレルスに続き上条までも、と思いはしたが、シルビアは口にしない。
人が人を好きになるのにきっかけは些細な事であるし、恋する事自体に罪は無いので、これは決して悪い事ではないからだ。
そして彼女はどちらの恋も真面目に応援する。
たとえそれで修羅場になったとしても、それは周囲が回避してあげる事ではなく、フィアンマが何とかすべき事案だから。
問いかけ、もとい相談に対し。
上条よりも一応長く生きている為、完璧な恋愛指南は不可能でも、その人生経験から、シルビアは少し考えてあげた。
上条「なるべく怒らせない、とかは基本だと思うんですけど…」
シルビア「
>>22
してみる、なんてのは?」
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
389Res/271.00 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - オッレルス「安価でフィアンマと」上条「恋人になりたい」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1346771347/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice