過去ログ - 東雲 なの「イヴレンド、一つ。」
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2012/10/04(木) 18:58:52.06 ID:gu5OMvhv0
一階テーブル席。
コージ「……遠い…ですか…。」
申し訳なさそうに答える。
リナ「…はい。」
リナはコージから離れ、席を立った。
コージはただ黙ってうつむいている。
リナ「……。」
リナはセトロが読んでいる本を見つめる。
セトロ「私に何かご用かな?」
セトロは目線を本に落したまま言った。
リナ「……その本…。」
セトロが読んでいる本。
CODE:LIFE
セトロ「これが、どうかしたかな?」
リナはじっと見つめ、問う。
リナ「相手の心がわからない時は、どうすればいいのですか?」
その言葉に、セトロは少し考える。そして、
セトロ「何故その質問を私にする?」
質問に対し質問で返した。
リナ「…あなたなら知っていそうだと思ったから。」
セトロ「何故?」
リナは本をじっと見つめる。
リナ「そんな本を読んでいるから。」
セトロは沈黙する。
リナ「あなたは知っているんでしょう?ロボット。人間。プログラム。脳。…相手の心がわからないとき、遠くに感じてしまうとき、そういうときの感情も。そんなときどうすれば良いかも。」
パタンという音とともに、セトロは本を閉じた。
セトロ「感情という言葉には、科学的な定義は無い。神経科学では感情という言葉の代わりに情動という言葉を使うが、その定義は曖昧なものだ。」
リナ「……。」
セトロは続ける。
セトロ「心というものは、それだけ捉え難いものだ。…私に聞くより、向こうの二人に聞いた方が良いのではないかな?」
そう言ってカウンター席のマサキとなのを示す。
リナ「…。」
セトロ「二人は今ちょうど、心というものについて議論しているところだ。」
リナは二人を見つめる。
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