過去ログ - 奉太郎「古典部の日常」
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31: ◆Oe72InN3/k
2012/09/06(木) 21:52:01.56 ID:mVZBQuHy0
俺はどっちかというと、ホテルで寝ていたかった。

里志がまず「ホータローも来るよね?」といい、伊原までもが「折木も来なさいよ?」等というので、仕方なく、参加する。

二人とも、千反田が帰ったことによって多少は寂しかったのかもしれない。

だがやはり、3人で回った所で何か物足りない気分となってしまう。

それは俺以外の二人も感じていた事の様で、昼過ぎ頃には「帰ろうか」という雰囲気になっていた。

荷物を持ち、バスの停留所まで歩く。

伊原と里志がバスに乗り込んだ後で、あることを思い出した。

里志「ホータロー、もう出発しちゃうよ」

里志が未だバスに乗らない俺に向けて言う。

摩耶花「これ逃したら次は1時間後よ? もしかして遊園地が恋しくなった?」

と続けて伊原も言ってくる。

奉太郎「……すまん、ちとホテルに忘れ物をした」

二人とも、呆れた様な顔をし、続ける。

里志「うーん、ま、仕方ないよ、降りよう摩耶花」

里志「それにしても、省エネの奉太郎が忘れ物をするなんて、入学して間もなくを思い出すよ」

摩耶花「もう、しっかりしてよね、折木」

そう言ってくれたが、二人を連れて行くわけには……ダメだ、連れて行くわけにはいかない。

奉太郎「いや、俺だけ次のバスで帰る。 すまないが先に帰っていてくれ」

二人もそれなら……と言った感じで、納得した様子ではあった。

バスを見送り、遊園地に向かう。

ホテルへ忘れ物をした、というのは嘘。

だからといって、一人で遊園地を楽しむぞ! という訳でもない。

一つ、目的があった。


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