過去ログ - 奉太郎「古典部の日常」
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35: ◆Oe72InN3/k
2012/09/06(木) 21:55:22.90 ID:mVZBQuHy0
える「私に用事……ですか?」

奉太郎「ああ」

すると折木さんは、持っていた袋を私に渡してきました。

可愛らしくラッピングされたそれは、何かのプレゼントの様な……

える「これは、プレゼントでしょうか?」

奉太郎「まあ、そうだ」

どうしてでしょう……何か、今日は記念日なのか……気になります!

える(もしかして、私の誕生日だと思って……?)

える「すいません、私の誕生日はまだ先なんですが」

奉太郎「いや、違う」

奉太郎「それに俺はお前の誕生日を知らん」

える「そ、そうですか。 では、これは?」

奉太郎「この前のお礼だよ、お守りの」

える「あ! そうでしたか。 わざわざありがとうございます」

折木さんがしっかりと覚えていてくれたのは、意外でした。

でも、嬉しかったです。

すると、折木さんはまだ薄っすらと暗い街並みを見ながら答えました。

奉太郎「その、なんだ。 伊原と里志には言わないでくれよ」

える「えっと、でも一緒に買ったのではないんですか?」

奉太郎「いや……あいつらには先に帰ってもらって、後から買って帰ったんだよ」

正直、折木さんがそこまでしてプレゼントを買ってきてくれたと聞いたときは、ちょっと泣きそうになってしまいましたが……

我が子の成長を見守る母親……とはちょっと違います、なんでしょうか。


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