43: ◆Oe72InN3/k
2012/09/06(木) 22:01:15.56 ID:mVZBQuHy0
ああ、もうこんな所まで歩いていたのか。
里志の話は半分程度しか聞いていなかった気がするが、どうやら案外耳に入っていたらしい。
里志「じゃあね、ホータロー。 また明日」
奉太郎「……じゃあな」
〜奉太郎家〜
俺は湯船に入り、気持ちを整理した。
里志に今日言われた事について、何故か心が落ち着かない。
奉太郎(俺が変わった、ね)
奉太郎(何を見てるんだか……)
確かに、確かにだ。
高校に入ってから、動く事は多くなったのかもしれない。
それくらいは俺にだって分かる。
いや、高校に入ってからではない。
千反田と、出会ってからだ。
あいつの「気になります」は、何故か有無を言わせず俺を動かす。
それは、今まであいつのようなタイプが居なかっただけで、俺はそのせいで動かされているのだろう。
仮に、里志や伊原の頼み等が来たら……俺はどうするのだろうか。
俺にも人情という物はある。
だがひと言断れば、あいつらは引いていく。
里志は恐らく「そうかい、じゃあ他の人に聞いてみるよ」と。
伊原は恐らく「折木に頼んだのが間違いだった」と。
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