716: ◆Oe72InN3/k
2012/09/24(月) 23:10:20.21 ID:On4qT+Dm0
〜文化祭三日前〜
気付けばもう、金曜日……新たな一週間が終わりそうになっていました。
あの日から毎日、夢であればと思いましたが……そんな事はありませんでした。
717: ◆Oe72InN3/k
2012/09/24(月) 23:11:06.11 ID:On4qT+Dm0
える「すいません、家の用事で」
分かりやす過ぎる嘘だと、自分でも思います。
里志「……そうかい、なら仕方がないかな」
718: ◆Oe72InN3/k
2012/09/24(月) 23:12:44.45 ID:On4qT+Dm0
える「やめてくださいと言っています!」
里志「……分かったよ、それなら僕からはもう何も言わない」
里志「けどね……まあ、これは言わなくていいかな」
719: ◆Oe72InN3/k
2012/09/24(月) 23:13:19.94 ID:On4qT+Dm0
〜文化祭二日前〜
今日は何も予定がありません、家から出る必要も……ないです。
パソコンを立ち上げ、神山高校のホームページを開きました。
720: ◆Oe72InN3/k
2012/09/24(月) 23:14:01.38 ID:On4qT+Dm0
える「はい、千反田です」
摩耶花「あ、ちーちゃん?」
える「摩耶花さん、ですか?」
721: ◆Oe72InN3/k
2012/09/24(月) 23:14:27.99 ID:On4qT+Dm0
それから30分程、他愛の無い会話を摩耶花さんとしていました。
私が思っていた事を摩耶花さんが切り出す事はとうとう無く、私は受話器を静かに置きました。
摩耶花さんは恐らく、私を気遣ってくれたのでしょう。
722: ◆Oe72InN3/k
2012/09/24(月) 23:16:01.77 ID:On4qT+Dm0
〜文化祭一日前〜
福部さんや、摩耶花さんに言われた事によって、気分はかなり落ち着いていました。
……やはり、文化祭には行きましょう。
723: ◆Oe72InN3/k
2012/09/24(月) 23:17:08.57 ID:On4qT+Dm0
……少し、休憩しましょう。
私は辺りを見回し、偶然にも近くにあった喫茶店へと向かいます。
看板には歩恋兎と書いてあり、私は春に入部してくれそうになった一人の子を思い出しました。
724: ◆Oe72InN3/k
2012/09/24(月) 23:17:47.78 ID:On4qT+Dm0
える「……もう」
える「……いや、です」
必死にそこから逃げました。
725: ◆Oe72InN3/k
2012/09/24(月) 23:18:16.08 ID:On4qT+Dm0
しかし神様に恨まれているだろう私には、そんな願いが叶うはずもありませんでした。
降り注ぐ雨が私を打ちつけ、雨音は私をあざ笑っている様に聞こえます。
える「……皆さん、ごめんなさい」
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