過去ログ - 奉太郎「古典部の日常」
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719: ◆Oe72InN3/k
2012/09/24(月) 23:13:19.94 ID:On4qT+Dm0
〜文化祭二日前〜

今日は何も予定がありません、家から出る必要も……ないです。

パソコンを立ち上げ、神山高校のホームページを開きました。
以下略



720: ◆Oe72InN3/k
2012/09/24(月) 23:14:01.38 ID:On4qT+Dm0
える「はい、千反田です」

摩耶花「あ、ちーちゃん?」

える「摩耶花さん、ですか?」
以下略



721: ◆Oe72InN3/k
2012/09/24(月) 23:14:27.99 ID:On4qT+Dm0
それから30分程、他愛の無い会話を摩耶花さんとしていました。

私が思っていた事を摩耶花さんが切り出す事はとうとう無く、私は受話器を静かに置きました。

摩耶花さんは恐らく、私を気遣ってくれたのでしょう。
以下略



722: ◆Oe72InN3/k
2012/09/24(月) 23:16:01.77 ID:On4qT+Dm0
〜文化祭一日前〜

福部さんや、摩耶花さんに言われた事によって、気分はかなり落ち着いていました。

……やはり、文化祭には行きましょう。
以下略



723: ◆Oe72InN3/k
2012/09/24(月) 23:17:08.57 ID:On4qT+Dm0
……少し、休憩しましょう。

私は辺りを見回し、偶然にも近くにあった喫茶店へと向かいます。

看板には歩恋兎と書いてあり、私は春に入部してくれそうになった一人の子を思い出しました。
以下略



724: ◆Oe72InN3/k
2012/09/24(月) 23:17:47.78 ID:On4qT+Dm0
える「……もう」

える「……いや、です」

必死にそこから逃げました。
以下略



725: ◆Oe72InN3/k
2012/09/24(月) 23:18:16.08 ID:On4qT+Dm0
しかし神様に恨まれているだろう私には、そんな願いが叶うはずもありませんでした。

降り注ぐ雨が私を打ちつけ、雨音は私をあざ笑っている様に聞こえます。

える「……皆さん、ごめんなさい」
以下略



726: ◆Oe72InN3/k
2012/09/24(月) 23:18:41.98 ID:On4qT+Dm0
でも、でも。

時期が少し、早まっただけだと思えば……

……ダメです。 それでも、無理な様です。
以下略



727: ◆Oe72InN3/k
2012/09/24(月) 23:19:09.61 ID:On4qT+Dm0
服はびしょびしょになり、足には擦り傷が沢山付いてしまいました。

走ったせいで、足はズキズキと痛みます。

ですが、家まで着けば……しばらくは、お休みです。
以下略



728: ◆Oe72InN3/k
2012/09/24(月) 23:19:36.34 ID:On4qT+Dm0
もっと、強くならなければ。

じゃないと……この先、どうすればいいのか分からなくなってしまいます。

える「もう、泣くのはやめましょう」
以下略



729: ◆Oe72InN3/k
2012/09/24(月) 23:20:02.75 ID:On4qT+Dm0
これだけは、絶対にやらないと気が済まない事を。

あの人と……入須さんと一度、正面からお話をする事にしました。

そうすれば多分、私も踏ん切りが付けられるかもしれないです。
以下略



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