745: ◆Oe72InN3/k
2012/09/25(火) 23:00:52.96 ID:0ZWRgRbP0
える「……折木、さん」
折木さんはこちらに気付いていない様で、私も敢えて気付かれる様な事はしません。
今は、話したくないからです。
746: ◆Oe72InN3/k
2012/09/25(火) 23:01:22.57 ID:0ZWRgRbP0
音の原因は、折木さん……?
それからは体が勝手に、縁側から外へと動いていました。
奉太郎「千反田! 居るんだろ!」
747: ◆Oe72InN3/k
2012/09/25(火) 23:01:55.65 ID:0ZWRgRbP0
私が自分の気持ちを抑え、そう聞くと……折木さんは小さく答えました。
奉太郎「明日、最終日だぞ」
奉太郎「お前が何故来なくなったのかは……俺には分からないが」
748: ◆Oe72InN3/k
2012/09/25(火) 23:02:35.97 ID:0ZWRgRbP0
奉太郎「……本当に、俺が良かったと思っていると……お前は感じているのか」
える「……はい」
奉太郎「……そんな事、ある訳ないだろ」
749: ◆Oe72InN3/k
2012/09/25(火) 23:03:02.17 ID:0ZWRgRbP0
える「……はい、とは言えません」
奉太郎「いいさ、それはお前が決める事だ」
奉太郎「だが、さっきも言ったが」
750: ◆Oe72InN3/k
2012/09/25(火) 23:03:46.23 ID:0ZWRgRbP0
一番会いたくなかったのに、話してみると意外と普通だった自分が居たかもしれません。
でも、折木さんと少しお話をしたら……今まで必死に落ち着かせようとしていた気持ちが、不思議と落ち着いていました。
……私には、やっぱり。
751: ◆Oe72InN3/k
2012/09/25(火) 23:04:13.83 ID:0ZWRgRbP0
……少しだけ、希望を持っても、いいのでしょうか。
また私の気持ちを崩されても、一度経験した事です……人間いつかは慣れるのではないでしょうか?
それが無理でも、あと……
752: ◆Oe72InN3/k
2012/09/25(火) 23:04:41.12 ID:0ZWRgRbP0
私は、翌日文化祭へと行きました。
久しぶりの部室はどこか懐かしい感じがして……つい、顔が綻んでしまいました。
753: ◆Oe72InN3/k
2012/09/25(火) 23:05:11.88 ID:0ZWRgRbP0
〜3年教室〜
私は扉の前に立ち、深呼吸をします。
大丈夫、大丈夫です。
754: ◆Oe72InN3/k
2012/09/25(火) 23:05:43.89 ID:0ZWRgRbP0
〜古典部前〜
私は古典部の教室前の廊下で立ち止まり、後ろから付いて来ていた入須さんの方へと振り返りました。
入須「ここまで来なければいけなかったのか、話とは何だ?」
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