781: ◆Oe72InN3/k
2012/09/26(水) 23:45:05.23 ID:9Mfs4qeW0
入須「これが恩になるとは、思えないがな」
そして俺は、女帝の……入須の笑顔を見てしまった。
それはいつもの入須からはとても想像ができない表情で、そんな入須をきっぱりと拒否するのも、なんだかあれだ。
782: ◆Oe72InN3/k
2012/09/26(水) 23:45:40.94 ID:9Mfs4qeW0
〜古典部〜
そうだ、あの日俺は……入須に協力して貰う事にしたんだった。
そして次の日には喫茶店で打ち合わせをして……土曜日に駅前で何が良いか話しながら店を巡っていた。
783: ◆Oe72InN3/k
2012/09/26(水) 23:46:11.90 ID:9Mfs4qeW0
〜喫茶店〜
遅いな、遅いと言ってもまだ時間まで少しあるが。
それにしても……指定してきた場所が一二三とは、嫌な奴だ。
784: ◆Oe72InN3/k
2012/09/26(水) 23:46:38.27 ID:9Mfs4qeW0
〜駅前〜
奉太郎「今日は、プレゼント選びでしたね」
入須「そうだ、まずはあそこへ行こうか」
785: ◆Oe72InN3/k
2012/09/26(水) 23:47:08.36 ID:9Mfs4qeW0
奉太郎「ちょっと、違いますかね」
入須「……そうか? 私は良いと思うんだが」
奉太郎「あの、自分の服を選んでいる訳じゃないですよね」
786: ◆Oe72InN3/k
2012/09/26(水) 23:47:38.96 ID:9Mfs4qeW0
俺がそう告げると、入須はこれでもかと言うほど呆れた顔をし、口を開く。
入須「君は、時々どこか抜けている所がある様だな」
入須「……場所を変えよう、頼むからしっかりしてくれ」
787: ◆Oe72InN3/k
2012/09/26(水) 23:48:05.87 ID:9Mfs4qeW0
奉太郎「……招き猫とか、どうでしょう」
入須「そんな物をプレゼントして、相手が喜ぶと君は思っているのか」
奉太郎「……いえ」
788: ◆Oe72InN3/k
2012/09/26(水) 23:48:43.04 ID:9Mfs4qeW0
入須「……まあいい」
入須「ここは候補としては、中々良さそうだな」
奉太郎「ええ、そうですね」
789: ◆Oe72InN3/k
2012/09/26(水) 23:49:09.82 ID:9Mfs4qeW0
〜古典部〜
そう、土曜日は千反田のプレゼントを探しに行ってたんだ。
入須の意見は中々俺の参考になった。 なんと言っても俺は人の気持ちを考えない事が多々ある気がするから。
790: ◆Oe72InN3/k
2012/09/26(水) 23:50:07.17 ID:9Mfs4qeW0
〜古典部(水曜日)〜
にしても、なんだか今週に入ってからあいつらの様子がおかしい。
あいつらというのは勿論、古典部の部員達。
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