過去ログ - 奉太郎「古典部の日常」
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828: ◆Oe72InN3/k
2012/09/27(木) 22:46:37.16 ID:Bq5OdWnm0
奉太郎「自己犠牲、ですか」

俺の言葉を聞き、入須は柔らかく笑うと頷いた。

入須「そうだ、それが最善だった」
以下略



829: ◆Oe72InN3/k
2012/09/27(木) 22:48:49.83 ID:Bq5OdWnm0
奉太郎「そんな事はありません」

奉太郎「確かに千反田を傷つけたのは……俺としては許せません」

奉太郎「ですが、あなたも……傷付いてしまった筈だ」
以下略



830: ◆Oe72InN3/k
2012/09/27(木) 22:50:08.46 ID:Bq5OdWnm0
入須「……ふ」

入須「ふふ、ふふふ」

入須「ふふ……君は本当に、あの人の弟なんだな」
以下略



831: ◆Oe72InN3/k
2012/09/27(木) 22:50:37.36 ID:Bq5OdWnm0
奉太郎「……あなたは、知っていたんですね」

入須「……家の関係上な、知りたくなくても耳に入ってきてしまうのだよ」

それは……その入須の心までは、俺には分からなかった。
以下略



832: ◆Oe72InN3/k
2012/09/27(木) 22:51:28.65 ID:Bq5OdWnm0
入須「いいや……」

入須「そんな事は無い」

入須「あそこの植木鉢にある花、名前は知っているか」
以下略



833: ◆Oe72InN3/k
2012/09/27(木) 22:52:02.66 ID:Bq5OdWnm0
入須「私が小さな希望を持ったのも、ここにこれが咲いていたから」

奉太郎「……そうでしたか」

奉太郎「俺はどうやら、この先あなたを恨めそうには無いです」
以下略



834: ◆Oe72InN3/k
2012/09/27(木) 22:52:32.74 ID:Bq5OdWnm0
奉太郎「一つ、言っておきます」

奉太郎「俺はあなたより、姉貴の事を知っている」

奉太郎「なので断言できます」
以下略



835: ◆Oe72InN3/k
2012/09/27(木) 22:52:59.37 ID:Bq5OdWnm0
入須「行ってこい、まだ授業中だが……関係無いだろう?」

奉太郎「……あなたも随分と、後輩に無理をさせる人だ」

俺が最後にそう言うと、入須は小さく笑い……屋上の柵から景色を眺める。
以下略



836: ◆Oe72InN3/k
2012/09/27(木) 22:53:30.85 ID:Bq5OdWnm0
〜廊下〜

授業中なだけあって、校舎の中は大分静かだった。

俺はそれをお構いなしに走る、屋上から廊下に降り、目的地は一番端っこだ。
以下略



837: ◆Oe72InN3/k
2012/09/27(木) 22:54:03.73 ID:Bq5OdWnm0
奉太郎(本当に、すまなかった)

奉太郎(一つも俺は、気付いていなかった)

奉太郎(他の事に関しては気付けたが、お前の事になると少し感覚が鈍ってしまう)
以下略



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