過去ログ - 奉太郎「古典部の日常」
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911: ◆Oe72InN3/k
2012/09/29(土) 22:50:12.66 ID:CobecYnF0
〜公園〜

俺は千反田との約束の場所に着き、缶コーヒーを一本買う。

そしてベンチに座り、それをゆっくりと口の中に入れた。

冬の空気と言うのは、少し好きだ。

どこか新鮮な感じがして、心が透き通る感じがするからだ。

コーヒーをもう一度口の中に入れ、ゆっくりと飲み込む。

缶コーヒーはあまり好きでは無いが……今日のは少し、美味しかった。

10分……程だろうか。

約束の時間まではまだ結構あったが、足音が一つ近づいてくるのが分かった。

それは俺が一番会いたかった人で、一番会いたくなかった人なのかもしれない。

……これもまた、千反田の気持ちと一緒か。

こんな、最後の最後になってようやくあいつの気持ちが分かるなんて、やはり俺は馬鹿だった。

だがまだ、まだ終わった訳じゃない。

俺の選択が良い方に出るか、悪い方に出るか、それはまだ決まった訳じゃないんだ。

だから、俺は足音の方へと顔を向ける。

……予想通りの人物が、そこに居た。

奉太郎「……久しぶりだな」

える「……そうですね、随分と長い間、会っていなかった気がします」


第29話
おわり


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