過去ログ - 奉太郎「古典部の日常」
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940: ◆Oe72InN3/k
2012/09/30(日) 13:47:56.37 ID:eVP4bQtW0
……そうか、俺は本当に、どうしようもない馬鹿だ。

なんで、なんでそんな簡単な事も分からなかったのだろう。

俺は今まで、何をしてきたんだ。

自分を思いっきり、殴り倒してしまいたい。

千反田の顔は、はっきりと見えた。

その、今にも泣き出しそうな顔を見て、俺は全てに気付いたのだ。

……千反田は、待っていた。

俺が、さっき言おうとして言えなかった言葉を言ってくれるのを。

ずっと、待っていたんだ。

しかし、もう俺の声は千反田には届かない。

走って行くにしても、どうにも足が動かない。

やがて……千反田は再び歩き出し、俺の視界から……居なくなっていた。

……全部、終わったんだ。


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