過去ログ - 【咲安価】京太郎「スマブラで竜吟虎嘯……だと……？」照「みっつめっ」【白糸台】
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139:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/09/10(月) 21:53:48.38 ID:NIR7dFr6o
【岩手：？？？：？？？】


並び立つ二人の男・・・風格だけなら、カタギのそれではない。
だが、あくまで日本の法律上では前科が有ると扱われる事は無い二人だ。
あくまで、扱われないだけだが。
片や、原村和の実の父親である男。
片や、顔面の中心を横断する仰々しい切り傷が印象に残る男。
二人は、雰囲気だけならどこか似通っていた。


？「二体だけか？随分とシケてるな」

原村父「素体は人間だ。量産が利くわけではない」

？「チッ・・・これで性能が低けりゃお笑い種だな」

原村父「素材は厳選した。その辺りは保証しよう」


そばに駐車されていた車内から表れたのは、二人の少女。
だが、どうにも様子がおかしい。
目の焦点は合っていない、関節の動きがおかしい、涎は垂れっ放しで拭うこともせず、体躯は小刻みに震え、肌は青ざめている。
口の端から漏れる呟きは呪詛のようで、もはや言語の体を為していない。
百人が百人、おぞましさしか感じないであろうその姿は、真っ当な人間が見れば正気では居られないかもしれないほどだ。


原村父「分かっているな？今回はあくまでテストと様子見だ。それを使い潰しても構わんが、無茶はするな」

？「貴様が俺に命令するな。殺すぞ？」

原村父「私は専務、お前は部長。昔馴染みとはいえ上下関係はハッキリさせて貰わねば困る」

？「・・・チッ」


一つ舌打ちした後、二つの異形を連れ傷の男は去って行った。
そして、訪れる静寂。



原村父「(『鰐』に噛み付かれ、それすら乗り越えるなら・・・間違い無く、奴は『本物』だ。私も方針を固めよう)」

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