過去ログ - 【Fate】みんなでかんがえたサーヴァントで聖杯戦争【皆鯖】
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183:1 ◆0e.G9BzteE[saga]
2012/09/09(日) 01:54:51.06 ID:bdqMGn5N0

中にいるのは二つの人影。
彼らは狭い棺桶の中に、お互いに向かい合うようにして眠っていた。
一人は目深の帽子を被り、黒い神父服を纏った金髪の白い肌の少女。
全身に走る黒い刻印は、どこか『この世全ての悪(アンリマユ)』と似たような感じを思い出す。

もう一人。男性にしてはやや長い灰銀髪の青年、とでもいうべきか。
どちらとも取れる中性的な顔立ち故、体つきからそう判断するしかない。
邪神の少女曰く、どうやらこの青年は夢魔の血族に目覚めた半妖であるとのこと。
故に他者を魅了しやすいように、このような美しい外見的特徴を有しているらしい。



――――彼らの両手は祈るように、重ね、組み合わせられている。



アヴェンジャー、反英雄アンチキリストとそのマスター、『夜の聖杯戦争』を創り出した魔術師。
今柩の中で眠るように横たわっている彼らが、今回の聖杯戦争の『主催者』なのだ。

その理由は、自らの存在により死亡したマスターを蘇生させるため。
アヴェンジャーが、マスターの魔術と自らの奇跡を行使し創り上げた、『虚構の箱庭』。



空虚な揺りかご、虚構の平穏、虚ろな楽園――――――『hollow ataraxia』



既に死した、既に終えた数多の聖杯戦争を重ねあわせ、まるで一つの『箱庭』であるかのように『世界を騙した』。
アヴェンジャーの行使する途方もない幻想(きせき)に果てに、ようやく舞台(せいはいせんそう)は完成したのだ。



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