2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/09/08(土) 14:46:01.11 ID:f58CPm6IO
身体が良くてもジリジリと心は磨り減っていった。それでも彼が最後の一線を保てたのは優しい両親の存在あったからだ。
常に自分達の子どもを第一とし、なんとか彼に取り憑くそれを払おうとしていたその矢先に夫婦にそれが襲ってきたのだ。
幸いというべきなのか父親は無事だったのだが、母親は脊髄に重大な障害を抱えてしまった。医者曰く「もう歩くことはできない」と。
それが止めだった....
その後図ったかのように学園都市から案内がきて彼は躊躇うことなく行くと父親に告げた。
『別に自分のそれが治るとは思っていない。ただこれ以上この人達を傷つけたくない。』
これは不運で、そして誰よりも優しい少年の物語。
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