過去ログ - 王様「勇者が死んだ?」 賢者「はい」
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113:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[saga]
2012/09/19(水) 00:26:08.82 ID:i4h0M0OX0
時折、少女は賢者に、冒険の話をせがむ。

賢者の語る勇者は、少女の知らない、兄の姿だった。

それは少女にとって、少し気恥ずかしく、けれど誇らしく、……何よりとても楽しい冒険譚だった。


賢者「……西にずっと行った大陸にな、酒造りで有名な町があって。そこに変わった魔物が出てな――……」

少女「あっ、その話、もう前に聞きましたよ」

賢者「……そうだったか」

少女「お酒の造り方勉強して、魔界に帰っちゃったんですよね」

賢者「これは、もう話してたか。そうだな……、じゃあ今日は、どんな話がいいか……」


話の種は尽きない。

賢者にとっても、勇者との冒険の道程は、苦しくも楽しい日々だった。

そして、それを語ることを、彼は楽しんでいる。


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